ベトナム・ハノイで働く日本人~JTB-TNT 浜辺裕史さん~

ベトナム・ハノイで働く日本人~JTB-TNT 浜辺裕史さん~

更新日:2016年7月4日 (取材日:2016年6月17日) / ライター: JAC Recruitment Vietnam

今回はJTB-TNTの浜辺裕史さんにインタビューをさせて頂きました。

日本で水産加工物メーカーで営業として従事した後、ベトナム・ハノイにて現在のお仕事に転職して4年目を迎えられました。

「この先もずっと海外で働いていたいです。」と語る浜辺さん。一体どの様なところに惹かれているのでしょうか?海外でのお仕事の生の声をご覧ください。

浜辺さん

浜辺さん

Q まずはご経歴を教えてください。

1987年に奈良県で生まれました。大学までは教師を目指していて、教育学部に通っていました。もともと旅行が好きだったので、大学の長期の休みを使いバックパッカーで、タイ・マレーシア・シンガポール・フィリピン・インドネシア・ミャンマーなど東南アジアをメインに回ったりしていました。それが初めての海外だったのですが、当時の自分には、カンチャナブリやチェンマイなどちょっとした田舎の町でも道を歩いている若い人が多くて、活気に溢れている様子や、文化の違いを感じかなり刺激的でした。

よほど外国が性に合ったのか、初めてタイに行ったときからすでに「将来は海外で働きたい。」と考えていました。そうして、教師になるのではなく、一般企業へ就職しようと考えました。日本のマインドは素晴らしいものがあるので、基本的なことをしっかり学びながら、海外に展開していけるチャンスのある企業で探して、海外に自社工場を持っている水産加工物のメーカーに新卒で入社しました。

そこでは、ホテルやおすし屋さんなどにルート営業を3年間行っていました。仕事の基本的な部分は学ぶことができたものの、海外との接点はあまり無かったため、取り扱っているベトナム・ハロン湾産のアマダイなどを見て「早く海外へ行きたい」と思っていました。(笑)

25歳の時に上司とのキャリア面談があり、考えを伝えるともう少し国内で営業として頑張ってくれ、と言われたのでそれならば自分から動こうと考え、現地採用として海外で働こうと決意しました。そして現職のJTB-TNTに入社しました。

Q 現在はどの様なお仕事をされていますか?

アウトバウンドといって、在ベトナムの方の国内外の旅行のお手伝いなどをさせて頂いています。主に法人営業を担当していて、身近なところで言うと日本に一時帰国される際の航空券手配だったり、各企業様の社内旅行、お客様を連れての旅行、イベントや開所式までアレンジしています。

気を付けていることは、旅行に行かれる方のニーズとオーガナイザーの日系企業様の意図をしっかりと汲み取って行程を作成することです。例えばベトナムの方が旅行に求めていることは主に「写真と買い物」です。世界遺産を回るのでも、より写真栄えする金閣寺や奈良公園の鹿は人気だったりしますね。また買い物では、日本の製品はとても人気があり特に、健康食品や子供用のミルクは皆さん購入されますね。

さらに企業様が今回のご旅行を通して何をお客様に伝えたいのかを意識します。日ごろの感謝を伝えたいとのことであれば、到着日や帰国前夜にパーティーを提案したり、本社工場の見学など研修をするのであれば、普段の浅草観光にプラスして丸の内周辺を回って日本のサラリーマンの姿勢を見せたりすると喜んでいただけます。

こちらでの仕事は、国籍の違う方と協力して目標を達成したり、外国の方を相手に見積もりを出したり日本ではなかなかできない体験をしているのでより達成感が大きいです。

さらに世界中の事情や情報が飛んできて敏感になれることも魅力の1つです。仕事柄、海外から日本への旅行を担当すると日本を改めてよく見ることができるんです。例えば、日本にいるときは北海道は気温が低いだったり、雪が降るという様な気候面のイメージが強かったのですが、今改めてみると、市場がたくさんあって採れたての新鮮な魚貝類を使った美味しいご飯があり、シーズンによって色とりどりのお花畑を見ることができたり、果樹園がたくさんあるので、果物狩りして、さらには景色のきれいな温泉まで数多くあるんです。今まで知らなかった日本の新たな良さを発見できることは非常に魅力を感じます。こうしてお客様の行程を考えていると自分も参加したくなりますね。(笑)

Q もともと海外がお好きだったということですが、ベトナムはいかがですか?

ベトナムは、旅行で初めて来たときにパスポートを紛失してしまったことがあるのですが、ドミトリーのオーナーの方が急いで対応してくれて、いろんな人に連絡をして、他の宿泊者のかばんに間違えて入っていたのを、帰国ぎりぎりで何とか見つけてくれたり、道で迷っているときも助けてくれる人が多かったり、親切にしてもらえました。

また生活面では、毎日の日常で新しい発見や変化が起きていて、非常に刺激的です。もちろん日本ではしないような苦労もすることはありますが、私は日々変化がある生活のほうが絶対に面白いと思っているので、この先も日本に戻る気は無いです。道の舗装や、交通ルールが整ってなかったり多少は不便なところもありますが、実際そこまで気にならないし、気にしたら負けだと思っています。(笑)

Q ベトナムで生活する上で気を付けていることはありますか?

困ってることは全部さらけ出して、隠し事はしないことです。ベトナムには親切な方が多く「なんか困ったことあるか?」と聞いてくれるので、そういう時は、細かいことでも遠慮せずお願いしています。また、その後の「ありがとう」や「ごめんね」はしっかりと伝えるようにしています。言わなくても分かるだろうという感覚が、日本とは違って簡単には通じない環境なのでしっかり言葉にして表現することを意識しています。

インタビューを終えて

浜辺さんにインタビューさせて頂いて印象的なのは、「この先もずっと海外で働いていたいです。」と仰っていたことです。日々の生活に変化があることを、面白いと捉え、新しい発見を楽しんでらっしゃる姿が魅力的でした。

浜辺さんお忙しい中、貴重なお話を聞かせていただきありがとうございました。

取材2016年6月17日 齊藤陸(JAC Recruitment Vietnam インターンシップ生)

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ライター情報

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JAC Recruitment Vietnam

JAC Recruitmentは1975年に英国ロンドンでスタートした人材紹介会社。JAC Recruitment Vietnamは2013年6月にホーチミンに設立、2015年7月にはハノイに進出。英国・アジア11カ国地域に広がる独自のグローバルネットワークと、東南アジアNo.1のノウハウを活かし、経験豊富なコンサルタントがベトナムにおける日本人の転職活動をサポートしています。ベトナムへの就職・転職をお考えの方はお気軽にご相談ください。ウェブサイト ブログ

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