ベトナム・ホーチミンで働く日本人インタビュー~JAC Recruitment Vietnam 社会人インターン 西河さん~
更新日:2017年3月29日 / ライター: JAC Recruitment Vietnam
日本では「日本製紙株式会社」という誰もが身近な存在である紙を作る会社で勤めておられる西河由美子さん。普段から触れているものなのに、意外と詳しく知らない人が多いのではないでしょうか。
日本からベトナムに進出している企業を見て、自分自身の会社で活かす道を探す、社会人インターンの西河さんに迫りました!
目次
日本での仕事内容を教えてください。
私は日本製紙株式会社の情報・産業用紙営業本部 産業用紙部というところに所属していて、外回りというよりは工場とのやり取りをメインとしています。「いつ、何を、どういう順番で作ったら効率よくお客様の納期に合わせられるか」などの生産のプランニングをしたり、在庫を管理したり、できた商品をお客様にどう運ぶかを物流会社と相談したり、といったお客様と工場の仲介のようなことをしています。今は、剥離紙やラベル用紙、文房具の紙や壁紙原紙を担当していますね。入社当初は、コーヒーチェーンの紙コップだとか、カップラーメンの容器の紙など食品用途の紙を担当していました。
西河さんにとって、紙と関わり働く上で感じる「やりがい」は何ですか?
そうですね。紙コップやラベルなど、意外と身近なものに関わっているので、お店とか町中を見ていて、うちの会社で作っている紙があれば嬉しくなりますね。社会の役に立ち、誰からも必要とされているものを作っているという実感が持てるのでそれがやりがいに繋がっている気がします。
何故、今回ベトナムにインターンシップが決定したのですか?
会社で初めて海外インターンの制度を開設したんです。私は元々海外旅行が好きで、海外で働くとはどういうことだろうと考えるようになって、いい機会だから応募してみました。海外のいろいろな会社が知れたら、触れられたらいいなと思っていたので、初めは商工会議所などに行けたらいいんじゃないかと考えていました。でも、今回いろいろな業界の人に人材紹介をしている「人材派遣会社」で実際に働いてみて、多くの業界の方と関われる機会が得られるこの職種は毎回違った視点の意見が直接聞けるので、すごく自分の為になっている気がします。話を聞くたびに気になることが出てくるし、それをまた詳しく聞けるのですごく新鮮です。
会社からはこのインターンシップについて、どういう説明を受けましたか?
派遣先で行う具体的な業務内容は特に詳しくは聞いていなくて、課題などがあるわけでもないです。会社としては海外で働ける人材を育成したいという目的があってこのインターンシップを設けているので、派遣された先の職場で「自分がやりたいこと」「興味のあること」を自分で見つけて、それについて仕事をしてきなさいという方針でした。私はここ、JAC Recruitmentで働いて、いろいろな企業に対してインタビューする場を設けてもらったときに、その企業がベトナムに参入する際の苦労話を聞いて、うちの会社の参考になることがあるかもしれないと思いました。あとはベトナム人の仕事に対する姿勢であったり、逆にベトナム人は日本の会社をどう思っているのかを調べるのも役に立ちそうだと思って話を聞いています。
ベトナムに来てからの印象は変わりましたか。
初めのベトナムのイメージは、空気が汚くて、治安も悪いのだろうなという感じでした。例えば、道でお金を要求されるのではないかとか、不安なことが多かったです。でも、ベトナムに来た当初はテト(ベトナムの正月)の名残がまだあって、夜でも明るくて町中賑わっている雰囲気があったり、若い人も多いのですごくエネルギーのある国だと思いました。あと、ベトナム人はとても優しくて、治安もよくて過ごしやすいです。怖いとか、暗いといったイメージが払拭されました。二週間経って思うのは、「意外と生活できるかも」ってことですね。
ベトナム人と日本人と働いてみて違いがあればおしえてください。
お昼やお菓子を自分で持ち寄って社内で配るのは、日本と違うように思いますね。おみやげではなく、手料理を振舞ってみんなでというのはないですし、社員同士の交流がすごく深いと感じました。日本の会社ではあまり社員旅行とかもありませんが、ベトナムの人はけっこう行ったりして、社員同士すごく仲がいいですよね。楽しそうに仕事をしている感じも羨ましいし、日本にはあまりない光景だと思います。
日本に帰ったら、今の経験をどのように活かしていきたいですか?
やっぱり日本の常識は一旦捨てて、どこかの国に行くのであれば日本の常識は通用しないというのを心がけて仕事に取り組んでいきたいです。私の中の当たり前も、日本での当たり前も、他人や他国からしたら当たり前ではないことのほうが多くて、関係のないものだと改めて気づかされました。
取材を終えて
西河さんは私たちと同じ、インターンシップで来られている社会人の方ですが、普段から気さくに話してくださり仲良くさせていただいているのもあって、終始リラックスして気になることを聞きたいだけ聞けました。西河さんにここまでじっくりとお仕事についてのお話を聞くのは初めてだったので、とても新鮮でした。
西河さん、たくさんの貴重なお話をどうもありがとうございました。
取材:藤尾郁花・小池麻里子(JAC Recruitment Vietnam インターンシップ生)