ベトナム・ホーチミンで働く日本人インタビュー~JACリクルートメント 小堤さん~

ベトナム・ホーチミンで働く日本人インタビュー~JACリクルートメント 小堤さん~

更新日:2015年10月26日 (取材日:2015年9月1日) / ライター: 泊 和哉 - Tomari Kazuya - : JAC Recruitment Vietnam Co., Ltd.

こんにちは!JAC Recruitment インターンシップ生の小倉です。
今回は、日系インターナショナル人材紹介会社である私がインターンさせて頂いている会社、JAC Recruitmentで働いている小堤さんにインタビューして来ました。

笑顔が素敵な小堤さん。いつもJACの雰囲気をぱっと明るくして下さる方です。
3年前に旦那さんの仕事の関係でベトナムに来られて、こちらでの生活をスタートし、現在2才 のお子様を育てながらJACでお仕事もされています。そんな小堤さんに、ベトナムで働く日本人として、また女性として色々なお話を聞かせていただきました。

小堤さん

小堤さん

Q. まずは簡単に、今の仕事の内容をご紹介いただいてもよろしいですか?
A. はい。私のお仕事は、人材紹介会社で営業のサポートをすることです。主に2つあって、日本人コンサルタントの営業サポートと、ベトナム人コンサルタントと日系企業の窓口対応です。あと、新規ベトナム求人を頂きに日系企業訪問したり、事務作業なども担当しています。

次はベトナム!?

Q. ベトナムに来られてからどれぐらいになりますか?
A. 3年4ヶ月ですね。

Q. ベトナムの生活には慣れましたか?
A. はい。おかげさまで。日本には帰れないっていうぐらい大好きになりました。もちろん日本に一時帰国した時は「やっぱり日本っていい!」と思うんですけど、ホーチミンに戻ると「ああ、帰ってきた。」とほっとするんです(笑)

Q. 確かベトナムに来られたのは旦那さんの仕事の関係だったんですよね?
A. はい。ベトナムに支店を立ち上げるっていうので、私も来たんです。実はベトナムの前はシンガポールにも少し住んでいました。主人の会社のシンガポール支店立ち上げに帯同という形で、思い切ってついてきたのがきっかけです。そしたら次ベトナム支店を立ち上げることなって、主人の後からついてきた私は4ヶ月でまた引っ越すことになっちゃって。せっかくシンガポールで英語学校も始めて仕事も始めようと思ってたのに次ベトナム!?みたいな。でもやっぱり住めば都で、こっちの方がゆったりな生活ができるので、特に子育てにおいてはすごくありがたいなって思っています。

再就活中の2015年お正月、ベトナム北部のハロン湾にて家族と

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Q. お仕事を探すためにJACに来たのがきっかけで、JACで働くことになったと伺ったのですが、JACにはどのようなお仕事を探しに行ったのですか?
A. 実は、どんな仕事ができるかっていうのも手探り状態のまま来たんです。私の日本での前職はWeb広告系ベンチャー企業での運営進行担当でした。社員数10人未満の小さい会社だったので、代理店対応や事務作業、広告文作成&編集、Web施策、営業等などなど、できることは何でも全てやっていましたね。会社柄、たくさんの起業家の方たちとも出会える機会も多く、色々刺激的な職場でした。でも、私自身は特に資格も突飛としたスキルもないまま海外で専業主婦になり、気づけば3年が経ってしまって。もちろん、育児は重大な役目だし毎日楽しくて充実していたんですけど、日本の女友達はバリバリ働いているし産後復職する友達も多くて。このままではいけない、という葛藤がずっと心の中にありました。あと、30歳までに再就職する、という目標があったのも理由だと思います。でも、小さい子供がいるから家庭との両立が優先で色々制限もあるし。。「こんな私でも、何かベトナムでできるお仕事ないですか!?」みたいな感じで、JACに相談ベースで来たんです。

日本では考えられないような生活ライフスタイル

Q. 実際にベトナムで働く前の、ベトナムで働くことのイメージってどんなものでしたか?
A. イメージは…もちろん職種にもよると思うんだけど、良い意味で自由に伸び伸びされている方が多いという印象を持っていました。というのも、やっぱり日本と違って、特に東京と比べると、満員電車で通勤する必要がない。タクシーで通勤とか、家事はベビーシッターさんに手伝ってもらうとか、野菜などの食材はほぼすべてデリバリーとか、日本では考えられないような生活ライフスタイルをしながら、お仕事することが出来る。かつ、残業する人があまりいない。日本だと残業して当然みたいな風潮があるので、それを当たり前だと思っていた自分からしたら、なんて良い国だろうと。もちろん、職種や役職によって残業はありますよ。でも、基本的に家族との時間を大切に考える方が多いと思っていました。

Q. 実際に働いてみて、どうですか?
A. 思っていた通りでしたね。弊社にも小さい子のいるママが多いんですけど、皆とても楽しそうにフルタイムで働いていて、ベトナムは女性が働きやすい国だなと実感しています。良い意味で無理なく仕事が出来ていると思います。また、若い日本人女性がどんどん増えてきているので、そういった同世代の女性の話を聞いたり、出会う機会が増えたのがとても嬉しいです。あと同時に、自分の未熟さに気づいて1人落ち込んで反省の日々です(苦笑)。今の自分が与えられている環境っていうのは、私はすごくありがたいです。採用していただいたJACベトナムの皆さんに感謝しています。

ホーチミン郊外のダチョウ乗り体験!

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大切なのは相手に伝わること

Q. 英語っていうのは日本にいた時から勉強されてたんですか?
A. 英語は、正直あんまり出来ていなかったです。今でも、伝わったらいいやみたいな感じで、なんとかやってます。ベトナムで就職するためには社内コミュニケーションレベル以上の英語力はやはり必要なので、就職前に約5ヶ月、英語学校に平日毎日通っていました。英語学校では就職のためにスキルアップする学生や、小さい子を持つ働くママもいたり、とても良い刺激になりましたね。

Q. こちらで生活してて、言語の壁に当たることもあったと思うのですが、言語の壁っていうのはどう乗り越えていらっしゃるんですか?
A. 今、実はそれが課題なんです。自分の知っているボキャブラリーでなんとかやっているけれど、もっといいフレーズとか単語があるはずなので、それを日々勉強しようと思いながらやっています。ただ今まとまって勉強する時間がとれていないので、それをどう時間作って、勉強するか考えているところです。まずは、通勤時間をリスニングに当てています。なかなか毎日できないですが(笑)

Q. でもやっぱり、小堤さんが社内でベトナムの方とコミュニケーションをとられている姿を見ると、コミュニケーション力っていうのが海外で働くにあったって大事なんだなーっていうのをすごく感じます。
A. それはあると思います。やっぱり、いくらちゃんと正しい文法とか単語とかを繋げて言ったとしても、伝わらなかったら意味がないじゃないですか。大事なのって、言いたいことを相手に伝える。いかに、伝わったかを確認する。わかってなかったら、なんとかして伝えることだと思います。あと、ベトナムで英語を使うってなると、お互いに第二言語なので、完璧じゃないっていうのが前提になるので、初めて仕事で英語を使う環境としては、そこはすごい助かるなーって思います。

愉快なオフィスランチ!@ローカル屋台の貝屋さん

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ベトナムの子育て事情

Q. ベトナムの子育て事情って実際のところどうなんですか?
A.とても子育てしやすい国だと思います。ベトナムでの子育てメリットは、ベトナム人は老若男女みんな子供が大好きで、ちやほやしてくれることです。特に1歳未満のぷにぷに赤ちゃんはほんとモテモテで、お店にいったらベトナム人の店員さんたちにずっと抱っこしてもらうことも珍しくありませんでした。うちの息子も全然人見知りをしなかったので、喜んでだっこされてました。日本だと、赤ちゃんが泣いたら周囲の目が少し冷たいみたいなところもあると思うのですが、ベトナムだとむしろ赤ちゃんいたらみんながニコニコみたいな。産んだ後もそうだったんですけど、産む前もほんとにみんな優しくしてくれて、大きいお腹でローカルバスに乗ると、周囲に座ってる大学生がすっと立ってくれたりとかしてくれました。
子育てのデメリットは、うーん、学費が高いことですね。ベトナム語オンリーの現地校に通うと安いですが、外国人向けのインターナショナルスクールでは幼稚園の頃から年間USD5,000~USD15,000の学費がかかるので、外国人の親は大変です(苦笑)

Q. 小堤さんって笑顔が素敵で明るいイメージがあるのですが、その明るさの源はなんですか?
A. なんだろー。でもなんでも楽しい方がいいかなとは思いますね。自分の名前が明子なので。その明るさがみんなに伝わればいいかなとは思っています。名づけてくれた親に感謝です。

Q. 最後に、ベトナムで働きたいと思っている方にアドバイスをお願いします。
A. 私の前職の社長、榊原健太郎さんの名言なんですけど、 “No action, No change!”な考えが大事だと思っています。行動に移さないと何も変えられない、悩んでいる時間があったらとりあえずやる!みたいな。ベトナムに来る前は、まさか私が海外で働くなんて、しかも子供産んでこっちで働くなんで考えてなかったので。でも実際に動いてみて、自分と同じことを考えている方々との出会いがたくさんあって、気づいたら海外で子供産んで育てながら仕事もしてるわけなので。ちゃんと思い描きながら、それにそってアクションをしていれば、そういった知り合いとか出会いも増えて、ご縁でどんどん道は開けていくんだなーと思ってます。
ベトナムや東南アジアで就職や転職をされたい方がいらっしゃったら、ぜひJACグループにお気軽にご連絡ください。きっとお力になれることがあると思います。

インタビューを終えて

海外で子供を産んで育てて、また仕事もしている小堤さん、同じ女性として本当にかっこいいと思います。きっとなんでも楽しもうという気持ちや性格の明るさが、働きながら子育てもする原動力となっているのではないかと思いました。私もそんなかっこいい女性になりたいです。今回は、はじめて女性の方のインタビューだったので、ベトナムで働くことについてまた違った視点から考えることが出来ました。この記事を読んでくれた方が、行動に移さなければ何も変わらない、自分もやりたいと思っていることを行動に移してみよう、と思ってくれたら嬉しいです。

取材:小倉 早貴(JAC Recruitment Vietnam インターンシップ生)

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ライター情報

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泊 和哉 - Tomari Kazuya - : JAC Recruitment Vietnam Co., Ltd.

大学卒業後、株式会社ジェイエイシー ジャパンに入社。日本(大阪)3年、シンガポール7年の勤務を経て2013年よりベトナムに。これまでに2000名を超える海外就職希望者との面談実績を持ち、日本人以外では主に製造業界におけるミドル~エグゼクティブ領域を担当し、幅広い国籍のご登録者への転職サポート経験あり。プライベートでは2児の父。シンガポールでの出産立会いと育児経験を持ち、現在も海外子育てをエンジョイ中。

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