ベトナム・ホーチミンで働く日本人インタビュー~IT企業で働く小峰さん~
更新日:2015年10月30日 (取材日:2015年9月1日) / ライター: 泊 和哉 - Tomari Kazuya - : JAC Recruitment Vietnam Co., Ltd.
こんにちは!JAC Recruitment インターンシップ生の小倉です。今回は小峰教史さんにインタビューしてきました。
小峰さんは、ベトナムで有名なLCLというバンドのメンバーで、4年前にIT企業の立ち上げのためにベトナムに来たそうです。自分に合っているベトナムのライフスタイルや、またベトナムの魅力について、思う存分語っていただきました。
「ベトナムなら住める」
Q. 小峰さんはどのような経緯でベトナムに来ることになったのですか?
A. 最初にベトナムに来ることになったきっかけは、IT企業の立ち上げです。その日本にあった会社は2人で経営している小さい会社、いわゆるベンチャー企業で、一人が営業、もう一人が開発担当者として経営していました。しかし、その人数ではまわしきれない量になったのと、海外で安く開発をしたいという理由で、ベトナム法人を設立することになり、そこに自分も加わることになりました。本格的にベトナムに来る前に、視察で2週間ホーチミンとハノイをまわったのですが、その際に「ベトナムなら住める」と思い、こちらに来ることを決心しました。視察の時に物件は契約したので、視察が終わって日本に帰ってから1、2週間後ぐらいにはベトナムに一人で戻り、契約したオフィスに行き、ベトナムでの生活を始めました。
Q. こちらの生活のいいところってどういうところだと思いますか?
A. 他人に縛られないというか、時間を有効に活用できるところだと思います。もともと田舎出身なので、基本的にバスとか電車を使わずに、車とか、あるいは自転車とか歩いていける距離で行動し、自分の帰りたい時に帰るのが普通だったので、バイクなどでの移動が基本となり、自分の好きな時間に帰れるホーチミンの生活はとてもいいと思います。日本で生活するとどうしても移動に、電車で1、2時間かかってしまったりするので、その時間を、飲みに行ったり、家でゆっくりしたり、自分のやりたいこと出来るのはいいことだと思います。
繋がれない人と繋がれる
また、日本では繋がれないような人と繋がれるのもホーチミンの良いところだと思います。ホーチミンにはその企業の社長、起業するために来た人など、志の高い日本人が集まっているのですが、街が狭いので、そういう人たちとも会える機会がすごく多いです。そして、ホーチミンで日本人の集まるところはだいたい同じになってくるので、街の色んなところでそういう方々にお会いすることができ、また、そういう繋がりで知り合った人たちから得られる情報は、日本ではなかなか聞けないもので、信頼の置けるものなで、自分にとってとても貴重なものになっています。
Q. ベトナムで日本人が働くメリットの一つは、“人脈”ということですか?
A. 上手く表現するのは難しいですね。人脈というか、コミュニティーのつながり方というか、リンクしやすいというところだと思います。たとえば、普通日本の居酒屋で急に会った人と知り合いになったりしないと思うのですが、ホーチミンの居酒屋とかで日本人に会うと、だいたいそこに知っている人とかがいて、お互い知っている人もいれば知らない人もいるので、「どうもはじめまして」っていう挨拶からどんどん知り合いが増えていく。そういう機会が多いところが、すごくいいと思います。
Q. 私もベトナムに来て“つながりやすさ”っていうのはすごく感じているのですが、それを表現するのってなかなか難しいですよね。
A. 最終的にはベトナムに来ていただかないとわからない部分って多いと思います。 実際に自分でベトナムでの生活を経験し、自分の糧になったり得になったりして初めて、「あー、ベトナムっていいな」と感じると思うので、ベトナムに興味のある人にはぜひ一度来ていただきたいです。
ベトナムでライブをやった時の衝撃
Q. 仕事の話に偏ってしまったのですが、できればぜひバンド(LCL: LINK CONNECTED LIQUID)の話も聞かせていただきたいと思います。ベトナムでバンドをはじめて、一番印象に残っていることは何ですか?
A. 一番印象に残ってるのは、最初のマンガフェスです。ベトナムでも最大規模の日本マンガアニメカルチャーのイベントなのですが、そこから初めて声がかかり、参加することになりました。当時はビジュアル系バンドとして活動していたのですが、せっかくアニメマンガのライブに参加させていただくことになったということで、当時ベトナムで流行っていたNarutoの暁のコスプレをして演奏することにしました。ベトナム人のイベントに参加するのは、その時が初めてだったのですが、時間がどんどんおしたり、音が出なくなったりして、ボーカルの人が「もうすぐ始まるから」ってお客さんを呼び止めたりするような状況だったのですが、最終的に50人ぐらいの前でライブをすることができました。そのとき、自分たちは全然素人なのにお客さんがすごく盛り上がってくれたのがとても嬉しく、また楽しくて、その時の衝撃はすごく印象に残っています。その翌日もライブをしたのですが、その日はもっと多くのお客さんが来て下さりました。
Q. 仕事やバンドで忙しい毎日をすごされていると思うのですが、休日は何をされているのですか?
A. 休日は、仕事かバンドか、あと絵を描くことも趣味なので、絵を描いたりしています。
(小峰さんが描いた絵を見せていただきました↓)
Q.それでは、小峰さんの好きなベトナム料理を教えていただいてもいいですか?
A. 僕の好きなベトナム料理はミークワンです。きし麺みたいな麺で、汁が少しだけ入っていて、そこに豚肉やえび、ねぎ、ナッツなどがのっているダナンの料理です。実はベトナムに来て初めて入ったお店で食べた料理がミークワンで、自分にとってはすごく思い出があります。チェーン店のお店なのですが、今でもよく食べに行きます。
Q. 最後に、ベトナムで働きたいと思っている方にアドバイスをお願いします。
A. もしどうしてもやりたいことがあるとか、今の生活状況を変えたいのであれば、ベトナム以外でも東南アジアの国だったら沢山チャンスはあると思うので、思い切って行くべきだと思います。特にベトナムはまだ成長段階で、一回来て生活してみると意外と見えてくることもあり、客観的に日本を見ることもできるので、半年か一年ぐらいでも住んでみると、僕はその人の成長には必ずつながると思います。
インタビューを終えて
今回のインタビューを通じて、ベトナムでの“人と人とのつながり”について考えることができました。私も実際、ベトナムに来てからたくさんの方との出会いに恵まれています。それも、日本では出会えないようなハイキャリアの方だったり、起業された方だったり、同じ日本から来たインターン生だったり、日本で道を聞かれたベトナムの方だったり…。今回インタビューした小峰さんにも、偶然街でお会いしたりして、本当にベトナムでの人とリンクのしやすさを実感しています。そんなベトナムでの“人と人とがつながり”の素晴らしさを、ぜひ多くの方に知っていただきたいです。
取材:小倉 早貴(JAC Recruitment Vietnam インターンシップ生)
ライター情報
泊 和哉 - Tomari Kazuya - : JAC Recruitment Vietnam Co., Ltd.
大学卒業後、株式会社ジェイエイシー ジャパンに入社。日本(大阪)3年、シンガポール7年の勤務を経て2013年よりベトナムに。これまでに2000名を超える海外就職希望者との面談実績を持ち、日本人以外では主に製造業界におけるミドル~エグゼクティブ領域を担当し、幅広い国籍のご登録者への転職サポート経験あり。プライベートでは2児の父。シンガポールでの出産立会いと育児経験を持ち、現在も海外子育てをエンジョイ中。
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