日本とベトナムの架け橋に!!アイエムリンクベトナム小出社長インタビュー

日本とベトナムの架け橋に!!アイエムリンクベトナム小出社長インタビュー

更新日:2015年10月2日 (取材日:2015年10月1日) / ライター: 渡邉みなみ(くらげ)

今回はアイエムリンクベトナム代表取締役、小出郁夫さんにお話を伺ってきました。小出さんが日本で起業したのは約20年前。バブル崩壊後の日本で、もといた大手の会社をやめて、金なしコネなし強みなしの状態からの起業。会社を大きくし、ここベトナムでのビジネスを始めたのはそれから10年後のこと。ベトナムの活気に惚れ込んで来たのはいいものの、海外でビジネスをするというのは日本とはまた違った苦労があったようで、様々なお話を聞くことができました。

やさしい笑顔で迎えてくださった小出さん

やさしい笑顔で迎えてくださった小出さん

起業のきっかけ 街の寿司屋になりたい!

もともとは、大手ソフトウェア会社に勤めていた小出さん。景気もよくない時期にどうして企業を思い立ったのでしょうか?

「もともと変わっているとは言われるよ(笑)。もといた会社はわりと大きくて、大手さんが相手のときはへこへこと言う事を聞くんだけれど、小さい会社が相手のときは態度が違ったんだよね。それで、小さな会社の社長さんとかに、おまえんところは値段が高いだけでぜんぜんサービスがよくないじゃないか!と言われることが何度かあった。僕はそれが嫌だったんだよね。もっと小さな会社の人達と仕事がしたかった。大手さんと同じ戦いかたはできないけれど、小さな会社なら小さな会社なりに、たとえば鬼に対して針で戦うような戦い方ができると思ったんだ。イメージでいったら、まちのおすし屋かな。少ない人数のお客さんに、ちゃんと満足してもらえるように。スーパーに寿司をおろすようなチェーン店じゃなくてね!」

ベトナムにきた経緯

そんな理由で小出さんが日本で企業したのは1996年。バブル崩壊後で景気も悪く、お金もコネも仕事もない状態で会社をスタートして、当時は相当苦労したそうです。

「小さな事務所を借りて、昼は飛び込み営業、夜から朝にかけてはプログラミングを組んでたからほぼ寝てなかったね。電話もひけなかったからポケベルに連絡が入ったら、近くの公衆電話に駆け込んでたよ(笑)」

そこから10年かけて会社を大きくし、安定させた小出さん。ひょんなことからベトナムへの海外視察研修に誘われたのだそう。

「それ以前も中国に視察に行ったことがあったのだけれど、ぴんと来なくてね。親日じゃないし、だまされたという話をよく聞いたし…。でもベトナムに来たときにこの活気を見てあっ!と思った。当時はオフショア開発といえば中国で、ベトナムは遅れていたんだけれど、この活気に魅了されてしまって、この後も何回もベトナムに市場調査にきて、最終的によしここでやろうって決めたんだよ。」

苦労も耐えなかったベトナムでのビジネス

苦労も耐えなかったベトナムでのビジネス

言葉と文化習慣の壁を『水』になって切り抜けろ!

「来る前は、言葉と文化の問題さえどうにかできれば大丈夫だと思っていたんだよね。」

しかし、その壁が予想以上に大きかったのだそう。

「いやあ現実その(言葉と文化習慣の)壁が厚いし高い。いまだにその壁が破れなくて…戦い中です(笑)。でもたぶん破ろうとしても破れないと思うんだよね、どこの国に言っても言葉も文化も違うんだから、日本と同じようにやろうとしてもそれは無理。どれだけ相手に合わせられるかが大事なんだ。もしこっちで挑戦しようと思っている若い人がいるなら、こっちにきていろんな違いに気がついたときに、困ったなぁ、嫌だなぁ。といった考えを変えてほしい。だってこの違いは変わらないもの。」

そこで小出社長は『水』のようになることが大事だと続ける。

「だから彼らを理解して、水のように上手に流れていくこと。いかにして自分を柔軟に変えていけるかを考えていく方が成長することができる。来てすぐになんじゃこりゃって思うことはいっぱいあると思う。でもそこでどう対応するかを考えることで、人間成長するのではないかと思います。」

来てみてわかった日本のよさ

小出さんはこっちに来てみてやっと日本のよさに気がついたのだそう。

「もっと突っ込んで言えば、日本にいる間は日本基準がワールドスタンダードだと思っていた。でも、本当は違って、むしろベトナムの方が世界基準だったり。それで、ああこれは日本だけだったのかって気がつかされることが多々あったんだよね。たとえば、隣のプロジェクトが困っていて自分に時間があったら、日本なら助けに行くでしょう?でもこっちでは、自分の仕事じゃないと言って暇している。他にも、遅刻が多かったから減給だっていうと、その遅刻回数のデータがないからそれはおかしいっていう。ちゃんと数字で見せないと納得しないんだ。」

日本とベトナムの架け橋になるような人材を育てたい!

今後も活躍が期待されるオフショア開発。そこで、ブリッジ・システムエンジニア(以後BSE)をもっと育てたいと語る小出さん。

「BSEは、ソフトウェア開発の際の、日本とベトナムをつなぐ架け橋。もしくは窓口役のこと。お互いの国のことを知ってないと喧嘩になるから、いろんな知識が必要なんだ。でも特に必要なのはコミュニケーション能力だね。今、日本ではIT人口が足りてなくて、海外に受注する会社が増えている。でもいきなり外国人だと心配だから、私たちみたいな現地に日本人がいる会社を利用するんだ。でもこのBSEも足りていないのが現状なんだよね…。学生さんにはぜひインターンとかに来てもらって、この世界に挑戦してほしい。たしかに大変だけれど、とてもやりがいのある仕事だからね。それでその内の何割かが、そのままBSEとして成長していってくれるといいなと思っている。」

インターン生を募集中!

インターン生を募集中!

最後に

代表取締役いう肩書きとは裏腹に、とても気さくに話してくださった小出さん。アイエムリンクでは現在、未来の日本-ベトナムの架け橋になるBSEのインターンを募集中なのだそう。

「インターンで来る人はいろんな思いがあっていいと思う。もし仕事で来るというならある程度の覚悟がほしいけれど、インターンにそこまでの覚悟はいらないよね。とりあえず海外を見てみようってのでもいいしさ。でも、もし来るなら、その経験を生かしてその後どうするのかってのが考えられるようになるといいよね。海外に目を向けて、それから日本を振り返って自分の方向性を考えていってほしい。」

やさしい話し方の背景に、企業の成長と社員の成長、そして未来の日本IT分野を支える人材の成長を願っている小出さんの気持ちがひしひしと伝わってくるインタビューでした。

ライター情報

渡邉みなみ(くらげ)

渡邉みなみ(くらげ)

1991年生まれ。大学院を休学してベトナム観光・情報ナビでインターンシップをしていました。趣味は旅とカメラと絵画鑑賞。最近のマイブームはおしゃれなカフェを見つけて、サムライカフェで借りた本を読むこと笑。3ヶ月という短い期間ですが、ベトナムの魅力を一人でも多くの人に伝えられるようがんばります!!

渡邉みなみ(くらげ)が書いた記事をもっと読む

Facebookページで最新情報をチェック

この記事へのコメントをどうぞ




「ベトナムの日本・日本人」新着記事一覧

「ベトナムの日本・日本人」の記事一覧を見る

アクセスランキング