ベトナム・ホーチミンで働く日本人~富士ゼロックス 吉本瑠巳さん~

ベトナム・ホーチミンで働く日本人~富士ゼロックス 吉本瑠巳さん~

更新日:2017年11月27日 (取材日:2017年9月15日) / ライター: JAC Recruitment Vietnam

大学卒業後、事務機器の製造販売会社富士ゼロックスの社員として働き、社内の研修制度を利用し、ベトナムに来られお仕事されている吉本瑠巳さん。海外に興味を持ったきっかけ、海外駐在を通して感じたことやこれからの志についてお伺いしました。

自国である日本を知りたい

吉本瑠巳さん

吉本瑠巳さん

現在のお仕事について教えてください。

私の会社は事務機器の企業向け販売会社で、新卒で入社してから8年間勤めており、日本では営業業務を担当していました。入社7年目の昨年にベトナムへの研修派遣が決定し、現在はホーチミン&ホーチミン近郊の日系企業を担当しベトナム人社員と一緒に営業活動をしています。営業をする際にはやはりお客様相手の仕事なので、私自身、話すことが好きですが、相手の話をしっかり聞くということを意識して大事にしています。

学生時代はどのような活動をしていましたか?

高校時代から日本のことを知ってから海外に行きたいという気持ちがあり、大学では外国人への日本語教育について学んでいました。子供の頃から頻繁に海外旅行に行っていたのですが、旅行では現地の人とコミュニケーションが取れないので、旅行以外で海外と繋がることを心がけていました。具体的には、アルバイト先の中国人の友人の結婚式で中国の田舎に一週間ほど行ったり、カンボジアとベトナムの観光省や孤児院などを訪れるスタディツアーへ参加したり、韓国で日本語教師資格の研修をしていました。

就職活動を振り返ってどのように思いますか?

私はあまりうまく行きませんでした。教育実習を経験し教師になることも考えましたが、ビジネス経験を通して広い視野を持った人間になりたいと思い、一般企業への就職を目指しました。数多くの会社を受けてやっと受かった会社が現在の職場です。今思うと、私は我が強いのでもっと違う自分の見せ方が出来ればよかったと思います。社会人になってから感じるのは企業も学生の雰囲気などから会社に合うかどうかの目線で見ているので、内定が決まらないことは相性やタイミングが合っていないということなので仕方ないと思いますね。

もっと目立っていきたい

ベトナムに来るきっかけは何でしたか。

海外で働くことに興味があり、ただ漠然と憧れていました。海外転職も考えましたが、大学時代の恩師の「1から始めるよりも、今ある環境を最大限に活用するほうが良い」という助言もあり、自社の海外研修制度に挑戦しました。それから、日本国内で試験や論文、インタビューを受けて研修が決定し、ベトナムに来ました。ベトナムは今までに旅行で2、3回来たことがあり、元々好きな国だったので嬉しかったですね。

ベトナムに来て得られた事はありますか。

仕事内容は日本とベトナムでほとんど差がなかったのですが、日本で担当していなかった大手企業やメンバーを持つというマネジメントすることが難しいですね。仕事上のやり取りにおいて言わなくても分かってもらえる事は全くないので、具体的に伝えるという事を意識しなければと感じます。日本では個人で営業をしていたので、メンバーを統括し、チームで仕事をすることについてまだ勉強中ですが、少しずつ意識が変わってきたと思います。

ベトナム滞在中の目標はありますか。

ベトナムに来てから週刊誌などのインタビューを受けさせて頂き、そのお陰でお客様を紹介して頂ける事がありました。そのような体験は日本では殆ど出来ないので、もっと目立っていきたいですね。人と同じこと、日本でのスタイルと同じ事をせず、面白いことをしようと今考案中です。

平等な教育の場を作りたい

会社のオフィスにて

会社のオフィスにて

これからの夢や目標はありますか。

私は将来的に国際協力をしたいと思っており、その為に学問的な知識をつけたいです。理由として、国際協力をする際に必要事項が3つあり、そのうちの社会人経験、現地でのボランティア経験は経験したので、残りの1つの分野に長けた学問知識が必要だからです。具体的にはボランティアや国際問題について思考する際には統計学が必要になります。私は数学が得意ではないので知識をつければ、出来ることの幅が広がるのではないかと思い、統計学に興味があります。国際協力として発展途上国の子供たちに教育を与えられる場やシステムを作りたいです。

なぜ国際協力に興味があるのですか。

スタディツアーに参加し、カンボジアの孤児院を訪れた際に、偶然子供たちが遊んでいたボールが私に当たってしまい、普通なら謝るはずの場面でその子達は何も言わず笑っているだけでした。その際、私は何か強烈な違和感があり、理由を考えてみると、その子供たちは家庭で家族からで学べるはずのマナーを学ぶ機会がなかったからだとわかりました。腑に落ちたと同時に「なぜこの子達は謝らないのか」と一方的に考えてしまった自分がとても悲しく思えたからです。その子達もきっと機会があれば、学べたはずのことが学べないという現状を打破する為に教育は大事だということを改めて実感させられました。

海外転職・就職を考えていらっしゃる方にメッセージをお願いします。

行動するしかないですね。やってみないと本当に自分にとって合っているかは分からないので、気負いせず、合わなかったら辞めようという気持ちでやってみてから考えれば良いと思います。何事も自分が経験してみないと分からないし、未経験の事に対していくら考えても答えは出ないと思います。

インタビューの感想

とてもハキハキと元気で、何事にも積極的で前向きに捉えようとされる考え方は同じ女性として憧れを感じました。海外で生活をして、慣れない環境の中を生き抜くために一番大事なものを持っていらっしゃる笑顔の輝く方でした。

お忙しい中、お時間を割いて頂いた吉本さんに感謝申し上げます。

取材日:9月15日 中本綾香(JAC Recruitment Vietnam インターンシップ生)

ライター情報

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JAC Recruitment Vietnam

JAC Recruitmentは1975年に英国ロンドンでスタートした人材紹介会社。JAC Recruitment Vietnamは2013年6月にホーチミンに設立、2015年7月にはハノイに進出。英国・アジア11カ国地域に広がる独自のグローバルネットワークと、東南アジアNo.1のノウハウを活かし、経験豊富なコンサルタントがベトナムにおける日本人の転職活動をサポートしています。ベトナムへの就職・転職をお考えの方はお気軽にご相談ください。ウェブサイト ブログ

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