ハザン省にある100年前の建築「ワン氏の邸宅」を見学しよう
ベトナム最北端のハザン省。当時のモン族を束ねていた王(ワン)氏の邸宅があります。おおよそ100年前という1919年建築のこの建物はベトナム国立遺跡に指定されており、今もとても良い状態で残っていて自由に中を見学することができます。「王」という字をかたどっているとも言われているこのワン氏の邸宅を紹介します。
ワン王の邸宅へ
建物の前に2つの門があります。最初の門は上の写真のもの、その中に入るともう一つの門があります。
漢字が書かれた歴史のある門はベトナム人の記念撮影で大賑わい。ちなみに、この建物ができた当時のベトナムの公用語は漢字でした。
記念撮影をしていたので横から一枚。
建物の中を歩く
建物の中に入っていきましょう。木造で、ベトナム、中国、フランスの様式を混ぜて作られたそうです。
中庭がある建築はハザン省では何度か見かけました。
当時使われていた机や椅子が今も残っています。
土曜日ということもあるのでしょうが、ベトナム人観光客の姿の多さに驚きます。ベトナム国旗シャツを着ているのもベトナム人観光客の特徴。
入口となるサフィン市場
このワン氏の邸宅はサフィン市場が入口になっています。
市場なので食事やお土産を買うことができて、ちょっとした旅の休憩にも良さそうです。
観光客を狙ったお店もとてもたくさん出ており、観光市場といった様相。とはいえ外国人観光客向けではなく、ベトナム人観光客向けなので価格も良心的。
せっかくなので蕎麦の実から作ったというお持ちのような食べ物をいただきました。ふんわりしていて香りも豊かで美味しかったです。普段知っている「ベトナム料理」ではないものに数多く出会えるのもベトナム地方の旅の魅力ですよね。
高台から見たサフィン地区の町並み。中央が市場で、右に見える森のなかにワン王の邸宅があります。観光地化されつつありますがまだまだ素朴でゆっくりとした空気が流れているとても良いところでした。
ライター情報
aki
旅をするように生きていたい、そう思っていたら気づくとホーチミンにいました。本業の傍ら、ベトナム観光・生活情報ナビ、Samurai Cafe Saigonをやったりしています。ベトナム・ホーチミンから、日本とは一味違うベトナムの日常をお届けします。