ベトナム・ホーチミンで働く日本人インタビュー~CREASIA Group 藤吉さん~

ベトナム・ホーチミンで働く日本人インタビュー~CREASIA Group 藤吉さん~

更新日:2014年9月10日 (取材日:2014年8月1日) / ライター: HIROYA

こんにちは、ベトナム・ホーチミンでインターンをしている山梨です。今回はCREASIA Groupグループの藤吉社長に海外インターンシップについてインタビューしてきました。

Creasia Group概要

■CREASIA Group 会社概要
【事業内容】
広告代理事業
-セールスプロモーション
-イベント企画
-WEBマーケティング
-WEBメディア運営
【社員数】
-90名(日本人:2名)

■会社説明
2011年にベトナムローカルの広告代理店IMAとの合弁にて事業をスタート、本年CREASIA Group として1グループに統合される。現在約90名の従業員を抱えて、ホーチミンを拠点にベトナム全土でのセールスプロモーションを主軸にした広告代理事業を展開する。

CREASIA Group藤吉社長

CREASIA Group藤吉社長

海外インターンシップについて聞きました

海外インターン生を募集する理由

山梨:まずは、今回はじめてインターン生を募集することにした理由を教えてください!

インターン生を雇う理由としては3つあります。

まずは、純粋に海外を見てもらいたいと思ったからです。
特にベトナムは高度経済成長が起こっていて、昭和30年、40年時代のバブル経済直前のような急成長している市場を経験できます。ベトナムはこれからも間違いなく成長していく市場ではあるので、活気あるベトナム経済の現状を知って欲しいと思います。

経営戦略の話でいうと、人件費を削減して日本人の労力を確保できること。
ベトナムでは非常に優秀な人材を雇えるような給料でも、日本人からしたら不満を感じるような金額なので、日本人労働力の確保は難しい。でもそこで、若く元気のある日本人インターン生を雇って、プロジェクト単位で仕事を任せられることが大きなメリットです。当然、優秀なベトナム人スタッフがプロジェクトのハンドリングを行うので、そのサポートとして仕事を覚えてもらいます。

最後はかなり可能性は低いけど、採用に繋がるからです。
お互いが認め合えばの話ですが、インターンを終了した後にベトナムに戻って就職する可能性もあるので、学生がこの会社に就職したい、そして企業も優秀な学生だから採用したいと思えば、それは高純度なマッチングになります。

海外インターンの学生にとっての価値

山梨:インターン生は休学という選択肢をとっているのですが、それだけの価値があると思いますか?

3-4年のスパンで見てしまうと、社会に出ること遅らせた1年間はデメリットに感じるかもしれませんが、10-20年のスパンで考えるとそんなことないですよ。ボラリティ(振り幅)の問題です。ボラリティを創る期間が今であり、より大きなボラリティを創っておけば、長期的に見て10年後、20年後は飛躍的に成長しているはずです。将来自分がどうしたいのか、どういう可能性があるのか、そういうことを考えたときに海外インターン、特に途上国でのインターンは必ず人生の宝物になると信じています。

なぜこんなこと言えるかというと、僕がそうだったからです。仮面浪人したせいで留年しているし、その後は就職活動を一切せずにプロを目指してスノーボードに明け暮れ4年間のフリーターを経て、就職したのは27歳でした。プロになれないとわかった時は正直人生終わったと思いましたね。そんな遠回りしていた自分でも、今はその経験があって本当に良かったって思ってます。それが自分のボラリティになっていたわけですね。

でも安定して生活を送りたい人は、大企業神話は崩れつつあるので、公務員をやっていることが一番ですけどね。笑

海外インターンに臨む上で重要なこと

山梨:ボラリティを創るにはどのような姿勢でインターンに臨むべきでしょうか?

決めつけずにニュートラルな姿勢を保つことが良いと思います。
変に目的を決めつけすぎると目的が目標となってしまうから、集中しすぎて周りを見失うことなく、とりあえず海外出てきて、さあ何ができるのだろうか?というスタンスでいいと思います。見つかってないからこその探究心が持てるわけですからね。純粋に、フラットに、色々な物を見て吸収していこうという気持ちだけあれば十分です。

こちらに来れば日本には無いものがたくさん見つかるし、それが掛け替えのない財産になります。日本でエスカレーター式に働いて、課長や部長にステップアップしたとしても得られないものを、20代前半の若い年齢で見つけることができるわけですからね。

あとは弊社のインターンの話でいうと、インターン生ではなく正社員として活躍していただきたいと思っているので、基本的にはすべて任せるつもりです。もちろんクライアントにも弊社のスタッフですという形で紹介するので、そのつもりで全力フルコミットして下さい!もしCREASIAを気に入ってもらって成果を出してくれれば、そのまま就職するという選択肢も考えていますよ。

あとスキルで言ったら、きれいな資料を作れる人がいいですね。なぜ?
私が苦手だからです。笑

藤吉さんの事業について聞きました

CREASIA藤吉社長

CREASIA藤吉社長

ベトナムで起業したきっかけ

山梨:ベトナムで起業されたきっかけを教えてください!

きっかけとしては、2回のベトナム旅行でしたね。東南アジアを旅行したのは説明の出来ないひらめきです。
でも、この旅行で『何かを見つけよう』というのは決めていました。その何かは何も決まっていなかったのですが、何かを見つけるという一つの課題だけは持っていましたね。実際にベトナムの成長エネルギーを感じて、この国はすごい!と思ったその瞬間にいつか独立という思いが、今の若いうち、30前半中に独立しようという思いになりました。そして、それが『何かを見つけよう』の何かでしたね。

日本で独立しようと思って色々と調べてましたが、パッとしたものがなかったので、また『何かを見つけよう』と思って1年後に来たのが2回目の旅行です。
そのときに、日本ではなくてベトナムで独立すればいいのか!というのを見つけて帰りました。最初はベトナムでカフェをやりたかったのですが、上手くいかずに悩んでいました。日本の仕事は辞めてきてしまっているし、独立したからにはサラリーマン時代より稼ぎたいという思いがあったので、稼ぐにはどうすればいいか、ということを常に考えていました。

そんな中で、今の事業モデルに行き着きましたね。自分の考えていたこと、パートナーとの出会いが重なって、今の広告代理店を合弁で創業しました。でもこれは、日本で働いていたときやベトナムに来た当初は想像もできなかった姿ですよ。自分の中でこういうものを成し遂げるにはどうやったら良いか、これをやったら目的まで到達できる、というものを一つ一つ考えて行動していった結果の到達点でしたね。

とにかく行動したことです。行動した結果、上手くいかないことを自分の中で考えて、また自分の中で納得する選択を選び続けることです。後ろを振り返ってみると、本当にきっかけは一歩踏み出した、行動したことに尽きますね。

会社経営ノウハウについて

山梨:会社経営のノウハウはどこで身につけたのですか?

気を付けないといけないのは、日本人はノウハウを求めすぎること。
それぞれの業種、その時の状況、人それぞれまた、商習慣によって経営のやり方は変わってくるので、正解はないです。正解があるとしたら、自分で考えて、自分で決定することが正解です。自分で決めないと、もし上手くいかなかった場合に、責任を他に押し付けてしまいがちになってしまうので、どの選択肢を取るのかは必ず自分で決めること。そうしないと自分の中に蓄積されないので、常日頃からよく考えて、頭の中で常にプロセスを回して鍛えておくが大切ですよ。

ちなみに私が今話していることも、人に聞くでもないし、本を読んだわけでもない、すべて自分で考えたことです。

ベトナムでビジネスをすることについて

山梨:ベトナムビジネスについてのメリット・デメリットを教えてください!

メリットとしては、独資でスタートした広告代理店でも、大手企業がクライアントとなりうる事ですね。これは、日本国内では考えにくい事だと思います。さらに、注目されつつあるベトナムでは、これからもますます仕事のチャンスが訪れる事ではないでしょうか。

デメリットとしては、実際に働く現場は、ベトナム人チームが担う事となり、日本的な仕事の進め方、段取りが非常に難しく、ほぼできないことだと思います。ここは、当社の課題でもあるので、組織も含め改善を図っています。

海外インターン生へのメッセージ

山梨:最後に新興国のインターン生へメッセージをお願いします。

当たり前ですけど、日本国内に無いものを見て下さい!
マスコミが日本国内に向けて流している情報にとらわれず、自分が外に出て、外から見た日本を冷静に見れることがおおきなメリットです。特に日本とベトナムでの言い方をすれば成熟されていない成長市場、昭和30-40年代の日本を見ているかのような世界を経験できます。日本はその後に高度経済成長があってバブル経済となっているので、その直前の成長市場が体感できると思います。

道路も整備されていないガタガタの状態で、子供が安全紐なしに親にしがみついてバイクに乗っている、この状況をぜひ見てください。日本の子供は綺麗に整備された道路を走る車に乗って、チャイルドシートに座っていることが当たり前なので、日本がどれだけ守られている国であるか良くわかりますよ。

昭和30-40年代の日本と現在の日本、安定しているのは間違いなく現在です。でもどちらが面白いか、どちらに生きがいを感じるかでいったら間違いなく私は当時の日本だと思います。今のベトナムはまさに当時の日本を体験できるので、日本が失っているハングリー精神を感じとってみてください。

編集者(山梨)の感想

1年間休学するという学生の不安要素を払拭していただける力強いお言葉をたくさん頂くことができました。ベトナム旅行をきっかけに、ベトナム市場の熱気に触れて独立を決断、独自の経営メソッドをもって会社を急成長させている藤吉社長のお話は、起業志望の私にとって大変参考になるものでした。行動しないとわからない、1歩踏み出さないとわからない、特にベトナムの成長市場は、1歩を踏み出して行動した人が新たな可能性を見つけるのに、十分なポテンシャルを持っている国だと思います。考えてから走り出すのではなく、走り出してから考えるスタンスを持って、ベトナムインターン生には頑張って欲しいと思います。

藤吉社長、ありがとうございました。

ライター情報

HIROYA

HIROYA

山梨寛弥(やまなし ひろや) 1990年3月生まれ。静岡県出身。千葉大学大学院在籍。 日本でのご縁から学校を半期休学してベトナムでインターン生として活動しております。普段は感情無いとか省エネ男子とか言われますが、、、心は誰よりもオーバーヒートな全力インターン生です!! インターン先:KTDC Group(http://www.ktdcgroup.com/ja/)

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