ベトナム・ホーチミンで働く日本人インタビュー~某地銀で働くSさん~

ベトナム・ホーチミンで働く日本人インタビュー~某地銀で働くSさん~

更新日:2015年9月24日 (取材日:2015年9月3日) / ライター: 泊 和哉 - Tomari Kazuya - : JAC Recruitment Vietnam Co., Ltd.

今回お話を伺ったのは、お仕事の都合上お名前と会社名は公表することはできませんが、関西の某地方銀行からベトナムに駐在員として移住され現在ベトナムでお仕事をなさっている1児のパパのSさんです。

Sさん

Sさん

バックパッカーでの経験が人生を変えた

━どうして海外で働くことになったのですか?

大学生のとき友達5人と旅行に行って、5人もいると意見が合わなかったからダーツで行き先を決めたんです。そしたらミャンマーになって、その時はミャンマーか…と思いました(笑)でも行ってみると観光客が殆どいないから僕たちを見ると逃げちゃうほどピュアで衝撃を受けました。知らない世界が広がる海外はなんて面白んだと思いました。こがきっかけとなって僕の人生がすごく充実したし、大きく変わったなって思う。そこから海外に興味を持ってバックパッカーで行けるとこは行きつくしました!社会人になってからも1年に何回か一人で海外に行っいたところ、会社の上の人に「面白いからレポート書いてよ」って言われて海外に行くたびにレポートを書いていました。去年、当社から初めてベトナムへ派遣することが決まった時に僕の名前が挙がって、いまベトナムにいるというわけです。

━バックパッカーをして感じたことは何かありますか?

とにかく人が優しいということ。どの国でも必ず現地の人と仲良くなって家に泊めてもらいましたが危険を感じたことは一度もなかった!10年前ベトナムのホイアンで一人旅した時に仲良くなって家に泊めてもらった家族がいました。

10年前の旅で

10年前の旅で

先日、思いつきで写真1枚を手がかりに探しに行き、タクシーの運転手に協力してもらって街中を探しました。すると、ついにその家族を知ってる人がいて、見事に再会!その家族も10年も前の僕のことなんか忘れているだろうなあって思っていたけど顔見た瞬間に「おー!!」って驚いてくれて、とても嬉しかった。バックパッカーをしていてベトナムでこんな出会いがあるなんて素敵だなと改めて思った。

10年後に奇跡の再開

10年後に奇跡の再開

何よりも大切な家族

━ベトナムに来ると決める時に何か迷いましたか?

多分僕が一人だったら何も迷ってなかったと思います。でも僕には妻と1歳半くらいになる娘がいて、こちらで仕事をする上で大切なのは家族が安全で暮らせるかということ。何より大事なのは家族やと思ってたから、家族に安心してもらう為の土台作りはしっかりしました。子供がいる家庭で大事なのは食事、教育、安全なので、まずこちらに住む前に家族全員で3~4日視察に来たんですよ。僕は以前から出張で来ていたので住みやすい町って知ってたんだけど、妻は初めは無理と言っていた。そこで、同じように駐在員の妻として来てる方で、ベトナムの生活に慣れた方にお話を聞いて、妻と子供安心させることに力を入れました。今では妻も子供も友達がいっぱいできて最高に楽しんでいます!

成長している国、ベトナム

━海外で働くようになって見える日本はどんな感じですか?

ベトナムで働いていて優秀なベトナムの方々とつきあうようになって、自分を含め日本人の競争力の低さに愕然とすることがしばしば。日本はすばらしい国で企業レベルでは国際的な競争能力のある国なので日本人プレミアムは健在だけど、もし‘よーいドン’でアジアのほかの国の人と競争したときに日本人は負けてしまうんじゃないかと危惧している。より危機感を持って自分も努力しないといけないと思う。ベトナム人の方々は語学をすごく勉強されていてモチベーションが高い。ITへの慣れ親しみもあり、説明書などなくて何でも自分でできてしまう、修理もしてしまう。いまのこのグローバルの時代、ITの時代にすごくマッチしているなって思う。さらに子供に海外留学をさせたりとかして、より言語だけじゃないく現地感覚を身に着けさせているし、ベトナム人はちゃんと自己主張するから国際競争させられたら本当にやばいなって思うし、これが自分のモチベーションにも繋がる! 逆に相手の思っていることを推察してより良いものを返そうとするのは日本人ならではの良いところ。日本人の責任感は海外にいるとよりすばらしいなと感じる。人間としてのベーシックな部分は日本人が世界で1番優れていると思う!

━ベトナムで働こうと考えている方にアドバイスをお願いします!

純粋に語学はできた方やりたい仕事の幅は広がると思う。ベトナムでたくさんの人とコミュニケーションをとるため、居場所を作るためにはせめて英語はできた方がいいんじゃないかなと思う。逆に不安になることが少ないので兎に角早く来るべき!ベトナムなら飯もいける、治安もいい、飛び込んでなんぼ!!迷っている暇はない、今すぐチケットを買いましょう!(笑)それくらいの勢いのほうがいいと思います!

取材を終えて

関西出身ということもありお話がすごく面白く、インタビュー中を思い返してみるとずっと笑っていた気がします。すごくかわいい娘さんのお写真や、バックパッカー時代にお世話になった人と再会した時のお写真なども見せていただきました。ご家族や周りの方を本当に大切にされているんだなとすごく感じましたし、こんなに家族思いなお父さんがいて娘さんがうらやましいなと思いました。そんなSさんですがベトナムの方とよりコミュニケーションが取りやすいように仕事を終えてから大学でベトナム語を勉強されていたりと日々努力を惜しまない方でした。お仕事をされて自ら進んで語学の勉強もされてらっしゃるSさんを見ると学生の私も負けてられないなと思いました。いきいきとお仕事をされていてベトナム生活を楽しんでらっしゃるSさんのお話を伺ってますます海外で働くことっていいなと思いました。Sさんご協力ありがとうございました。

取材:村中美月(JAC Recruitment Vietnam インターンシップ生)

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ライター情報

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泊 和哉 - Tomari Kazuya - : JAC Recruitment Vietnam Co., Ltd.

大学卒業後、株式会社ジェイエイシー ジャパンに入社。日本(大阪)3年、シンガポール7年の勤務を経て2013年よりベトナムに。これまでに2000名を超える海外就職希望者との面談実績を持ち、日本人以外では主に製造業界におけるミドル~エグゼクティブ領域を担当し、幅広い国籍のご登録者への転職サポート経験あり。プライベートでは2児の父。シンガポールでの出産立会いと育児経験を持ち、現在も海外子育てをエンジョイ中。

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