ベトナム現地採用で働く人のリアルな本音:ベトナムで働く編(後編) 目の前の仕事に一生懸命取り組み、誰からも必要とされる存在になる
更新日:2019年6月10日 / ライター: ASPIRATION VIET NAM(人材会社)
海外旅行をきっかけに海外転職を決意したTさん(男性 / 30代前半 / ベトナム歴3年以上 / ホーチミン)にベトナム・海外で働くことについてお伺いしました。ベトナムでベトナム人と共に働く中で信用を得るためには、目の前の仕事に一生懸命取り組んでいくことだとTさんは考えています。
目次
目の前の仕事に一生懸命取り組み、誰からも必要とされる存在になる
ベトナムで働いて大変だと思ったことはありますか?
今の会社に入ってから感じることは、ベトナム人は人に甘えるのが上手だなということです。人に指示・依頼はするのですが、逆に指示・依頼を受ける、頼まれる側になると自分のことを優先してやってくれない傾向がある気がします。このあたりのさじ加減はベトナム人は上手いと思いますね。
だからいきなり、「これをして。」と依頼しても、なかなかやってくれないんですよ。そこが今苦労しているところですね。
他にも大変なことはありますか?
決めてから遅いのがベトナム人の特徴ですよね。例えば、A社とB社が「一緒に仕事しましょう。」と決めるまではものすごく早いんですよね。でもその後の「具体的にどうしよう」「いつしよう」などを決めて、実行に移すのは遅いですね。
決めた後に、そのような話をするのでズルズルと続くわけですよね。場合によっては、そのまま頓挫することもありますし。
日本人は逆で、あれやこれやと綿密に考えるので決めるまでが遅いですけど、決めてからが早いですよね。その違いをどう理解してやっていくのかが、ベトナムでの仕事の面白さであり、難しさかもしれませんね。
仕事では納期がありますが、納期を守るためにどのような工夫をされていますか?
私の場合は、ベトナム人メンバーには納期を実際よりも早めに言っています。例えば、納期を10日と指示すると、10日当日に納品しようとします。それだと何か小さなミスでも起きたら、絶対に遅れるんですよね。
だから1週間納期を早めて伝えて調整できる時間を確保しておきます。調整できる時間があるので、何か起きてもそこで対応できまからすね。
でもそれは、納期を守らないことに対しての根本的な解決にはなってはいないです。ただ、いきなり全部を変えることはできないので、まずは小さなところから改善しています。
今後のご自身のキャリアはどのようにお考えですか?
今の会社で外国人として、どこまでトップに近づけるかということを考えています。私の会社含めて、外国人を求めているベトナムの会社は多いと思います。その反面、外国人を警戒しているとも思います。その中で外国人として、どこまで入り込めるかがチャレンジですね。
キャリア実現に向けて、日々どのようなことを意識されていますか?
一番はベトナム人とのコネクションですね。どのベトナム人と繋がるかということを意識しています。
ベトナムの会社ですので、良くも悪くもコネクションの力というものが強くあるのは事実です。私以外は全員ベトナム人ですので、仕事はベトナム人の協力は欠かせません。ベトナム人を仕事に巻き込むという点も含めて、誰と関係性を強く持つかが大事だと考えています。
他にはベトナム語の習得ですね。この会社に入りましたので、ベトナム語の習得はマストになりました。後は、どのレベルでベトナム語が話せるか。最終的には、ビジネスレベルで深い話を出来ないといけないと考えています。もちろん語学ありきではなく、日々の業務のしっかりすることが大前提での話です。
と言うのも、怖い面も感じています。所詮は一外国人ですので、私よりもベトナム語が話せる日本人がいたり、日本語が話せるベトナム人がいたりして、会社が私のことを必要ないと感じたら、私はすぐに切られるでしょう。そうならないように、繰り返しになりますが、目の前のことを一生懸命やり続けていこうと思います。
ライター情報
ASPIRATION VIET NAM(人材会社)
ASPIRATION VIET NAM(アスピレーションベトナム)は、日本人のベトナム転職をサポートする人材コンサルティング会社です。WEBサイトには、採用活動中の企業情報だけではなく、採用活動予定のある企業情報も掲載しています。 他にも、転職者と採用担当者の匿名インタビュー「リアルな本音」など、転職活動にお役立ちいただける情報を発信しております。 WEBサイト:https://aspirationvn.com/