ベトナム現地採用で働く人のリアルな本音:ベトナムで働く編(前編) なぜ日本人は海外の人から尊敬されているのか?を知るためにも海外で働く
更新日:2019年6月3日 / ライター: ASPIRATION VIET NAM(人材会社)
海外旅行をきっかけに海外転職を決意したTさん(男性 / 30代前半 / ベトナム歴3年以上 / ホーチミン)にベトナム・海外で働くことについてお伺いしました。海外で働くことは日本と比べて自由があるからこそ「日本人アイデンティティー」を忘れてはいけないとTさんは考えているようです。
目次
なぜ日本人は海外の人から尊敬されているのか?を知るためにも海外で働く
ベトナムや海外で働いて良かった点を教えてください。
一言で言うと、自由ですね。日本だと何をするにしても、周りの目や周りの企業を気にしたり、過去の前例を気にしたりするのがありますよね。全てを気にしないと上手く行かないですし、仮に全てを無視して上手くやったとしても叩かれるじゃないですか。
でも海外に来ると、そういうのが無いですよね。むしろ逆ですよね。今まで誰もやっていないからしようとか、前例のないことにチャレンジする文化があるのかなと。
「自由」についてTさんのエピソードを教えてください。
やっぱり、今のベトナムの会社に就職できたということですかね。さっきも言った通り、今の会社は私が初めての外国人社員であり、それまではベトナム人だけだったわけです。それに対して前例がないからという考え方だと、今の会社への私の就職はないですからね。
他にも、企業間同士での自由な提携・取引と言うのがありますね。日本だと、同業の競合他社と話す機会は少ないと思います。
でもベトナムだと、お互いに出来るところ出来ないところを棲み分けして、それで調整してお互いが顧客の紹介をするところもありますね。もちろん、競合他社への顧客の紹介は良い面もあるし悪い面もあるので、それを履き違えずに、しっかりと良識を持って対応することが大前提になります。
また、企業間の取引と言っても、最後はやはり人と人の間の話になりますので、その人の良識・良心が一番大事になります。
そういう意味でも、私達は外国で働いている日本人なので、どんな時でも日本人らしい良心を忘れないことで、日本人らしさをキープしないといけないですよね。日本人である以上、日本人というアイデンティティーは持っておくべきだと思います。
なぜ「日本人アイデンティティー」が必要なのですか?
仕事ではありませんが、以前ベトナム人に、「なぜ、日本人は海外で尊敬されていると思う?」って聞かれました。
私の中でまだこれだという明確な答えは無いのですが、少なくともその尊敬は今の私たちに対してではなく、私達の先人の方たちがそれを築いてくれたおかげかなと思います。今の私達はその先人の方たちの評価を受けて、そう言われているだけですよね。逆に、もし今の私達が海外の人から、「日本人は、しょうもないな。」と評価されてしまうと、それを後世の日本人が受ける可能性もあるわけですよね。
そうならないためとまでは言いませんが、少なくとも私達日本人が、「なぜ、日本人は海外で尊敬されていると思う?」の答えを知る為にも、海外にいるからこそ一生懸命に仕事をしないといけないと思いますね。
次回に続きます
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