ベトナム現地採用で働く人のリアルな本音:ベトナム転職編 海外転職は日本で実務経験があれば良し、無いのであれば覚悟を持って来ること

ベトナム現地採用で働く人のリアルな本音:ベトナム転職編 海外転職は日本で実務経験があれば良し、無いのであれば覚悟を持って来ること

更新日:2019年4月15日 / ライター: ASPIRATION VIET NAM(人材会社)

日本から東南アジアの国、そしてベトナムを転職されたWさん(女性 / 20代後半 / ベトナム歴3年以上 / ホーチミン)に海外・ベトナム転職についてお伺いしました。Wさんの業界未経験でチャレンジした海外・ベトナム転職のエピソードについてお話をいただきました。

海外転職は日本で実務経験があれば良し、無いのであれば覚悟を持って来ること

ベトナム転職のきっかけを教えてください。

実は私は日本からベトナムへ転職したのではなく、ベトナム転職する前に別の東南アジアの国で働いており、その会社を退職した後にベトナム転職をしました。

そもそもなぜ海外転職に興味を持たれていたのですか?

小さい時からもともと海外に興味があり、よく本やテレビで海外のことを見ていました。そして、海外のことを知るにつれて、実際に自分の目で見てみたいと思うようになりました。大学卒業後、数年間日本で働いていましたが、20代のうちに自分のやりたいことをやってみようと思い、海外転職活動を始めました。

最初の海外転職の時は、国を絞っていたわけではないのですが、少なくとも一つの国で5年は働こうということを決めていました。転職活動をしていた当時は、時間もお金もなかったので、人材紹介会社に登録してSkype面接だけで内定が決まるところを受けていました。そこで、海外転職の1社目の会社がSkype面接を3回して内定となり、その会社に決めました。

別の国で働かれた後、ベトナム転職しようと思ったのはなぜですか?

当時勤めていた会社を辞めた後、引き続きその国で働くつもりで転職活動をしており、何社かに声をかけていただきました。その内の1社がたまたまベトナムにある会社で、これも何かのご縁かと思いベトナムで働くことを決めました。

ベトナム国内でも転職された背景を教えていただけませんか?

ベトナムでの前職、そしてその前の仕事も製造業で働いていたのですが、製造業の中でもとても多くのスタッフを必要とする業界で、何千人という人が働いていました。とにかく、規模が大きかったのです。あくまで私の個人的な感想になりますが、これだけの人が製造ラインにいるので、すぐに改善する・やり方を変えるというのは簡単ではないので、「なかなか上手くいかないな。」と感じるところがありました。

「なかなか上手くいかないな。」とは、仕事において成果を感じにくい状態と言うのでしょうか。ベトナムで製品を大量に作って海外へ輸出していたのですが、海外の取引先からのフィードバックやクレームが、半年後ぐらいに来るという感じでした。その業界ではそれが普通なのですが、私にとっては、それが、成果が感じづらい、見えづらいものでした。また、何か改善策を試しても、それが良いのか悪いのかが結果がすぐに分からないというのが、私にとってはきつかったですね。

私のその業界に対する勉強不足が原因ではありますが、その業界の特性に馴染めない中、無理をしてしまい体調を崩してしまいました。よくしてくださった上司の方もいたので、本当はもっと頑張りたいし続けたかったのですが、体調を崩してしまっている状況では、自分にとっても会社にとっても良くないかなと思いまして。申し訳ない気持ちがありましたが、その会社を退職させていただきました。そして、今の会社に入りました。

今の会社の入社前に、日本に戻って働く選択肢はありましたか?

ちょうど前職を退職した時は、長期連休と重なり日本に一時帰国しており、そのまま日本に残るか、再度海外に戻るか少し考えましたが、当初決めていた海外で働くということに対する私の目標が達成できていないこともあり、もう一度ベトナムで転職することにしました。

今のお仕事ではトライアンドエラーを目の前で繰り返すことができ、経験や知識が身について、日々成長しているという実感がありますが、当時はその感覚が無かったので、これで海外転職を辞めたらただ海外から逃げてきた感じになると思っていましたね。

人材会社にアドバイスはございますか?

私は転職回数も多く、多くの人材紹介会社を利用させてもらいました。社数としては、毎回5社ぐらい使っていましたね。正直に言うと、悪いというわけではないけど、すごく良いという印象もないですね。

例えば、教えてもらった面接場所の住所が違うこともありました。また、面接を受ける会社の場所が非常に分かりにくい場所にあるのですが、その会社への行き方の説明がないこともありました。案の定、当日は迷いまして、人材紹介会社に電話したのですが電話が繋がず焦りましたね。

他にも、人材紹介会社からもらった募集要項の内容が古いままで更新されておらず、それを面接に持って行き質問をしたら、面接官の人に「あー、ごめん。それは前の情報だから、今は違うんだわ。」って言われたこともあります。小さな点かもしれませんが、そういうところはもう少しケアして欲しかったですね。

人材紹介会社も仕事だから仕方ないとは思いますが、私達求職者が商材のように扱われていると感じることもあり、それが嫌でしたね。企業を案内されても情報が少ないため、その企業のことがよく分からない状態だったのですが、「とりあえず、受けてみませんか。」と言われることが多かったです。それだと、私も時間取られるし、企業側も時間取られますし、どっちも困るじゃないですか。それを「とりあえず、受けましょう。」みたいな軽い感じで、自分が商材の様に扱われていることが嫌でしたね。

人材会社からマッチしている点を含めて企業の推薦があれば良かったのでしょうか?

そうなんですけど、もっと根本的な話で、人と企業のマッチングする点の問題だと思います。私達求職者がその会社(ベトナム法人)の情報を調べようにも、その会社の情報が無いから調べられないんですよ。そもそもWEBサイトがない企業だってたくさんありますし。それに加えて、人材会社が教えてくれる企業の情報だって少ない。このような状態だと、そもそもマッチングなんて出来ない、マッチングできる点を探すことが出来ないと思っています。その中で面接しても、マッチングする点がないのでお互いを理解することは難しいですよね。

だから、人と企業のマッチングする点を探すこと、そのマッチングするための情報を提供することが、人材会社の頑張るところであり、差別化のポイントになるのではないでしょうか。

海外転職を検討している求職者の方にアドバイスはありますか?

業界や企業規模によって違いはあると思いますが、東南アジアで働く多くの日本人の方は、管理側の仕事、その現地の人をマネジメントする仕事が多いのではないかと思います。海外転職する前に、日本でその業界の業務経験を積んでから来た方が、人のマネジメントや日々の業務に対する課題への解決策も出やすいと思いますので、日本でその業界の実務経験を積んでから、ベトナムに来てマネージャー職をやるのがいいのではないでしょうか。外国人である私たちがただのプレイヤーとして働くのであれば、一人で完結出来る仕事なんて非常に少ないです。それに日本人1人分の給与でベトナム人3、4人を雇用出来て、その方が出せる成果も大きいと思いますね。

またこれは、一般的なビジネススキルも同じだと思います。現在の私の業務の1つに営業があるのですが、営業と言っても提案や見積りだけでなく、契約や支払い関係も対応しています。私にはその経験がなかったので、最初はとても苦労しました。だから海外転職するのであれば、その業界の知識や経験だけではなく、一般的なビジネススキルも幅広くあった方がいいかなと思いますね。上司や会社の文化によりますが、未経験で入社してその会社が育ててくれるというのは、あまり期待しない方が良いですね

業界未経験や社会人経験が浅い方が海外転職にチャレンジする場合はどうすれば良いですか?

未経験や経験の浅さは、「自分から獲っていく。」という強い気持ちを持って、仕事をしていくことでカバーするしかないかなと思います。実際に起業をするかしないかは別として、「こっちで起業してやるぞ!!」ぐらいの覚悟を持って、社長から全部吸収する勢いで仕事をするのがいいかと思います。私は起業家精神は持っていないですけど、さっきも言った通り、この海外で働いていることの目的はあるのでそのために毎日勉強しています。

他の会社さんのことは詳しくは知りませんが、日本のようにOJT(On-The-Job Training: 実際の業務を通じて、上司や先輩社員が部下の指導を行うこと)はない会社がほとんどだと思いますし、自分で勉強をしないと、最終的に苦労するのは自分ですからね。

しかし、これは海外転職に限らず、日本国内の転職でも同じではないでしょうか。やっぱり転職にはしっかりと目的を持って、それに対する心構えをしてから海外転職するべきだと思います。

編集後記

業界未経験や社会人経験が浅い方で海外転職にチャレンジする場合は、何でも自分で獲りに行く姿勢は非常に重要となります。日本とベトナムでは、文化や商習慣の違いにより、日本流のビジネスが全く同じようには通用しない場面が多くあります。しかし、日本で培った業務経験があれば、それを基にして日本と異なる点のみをベトナム流に調整すれば、業務を行うことは出来ます。それが無い方は、一から身につけなくてはなりません。そのため、自分で獲りに行く姿勢や心意気がないと、業務に慣れるのに時間がかかり、Wさんのお話の通り、最終的に苦労するのはご自身になるのではないでしょうか。

ライター情報

ASPIRATION VIET NAM(人材会社)

ASPIRATION VIET NAM(人材会社)

ASPIRATION VIET NAM(アスピレーションベトナム)は、日本人のベトナム転職をサポートする人材コンサルティング会社です。WEBサイトには、採用活動中の企業情報だけではなく、採用活動予定のある企業情報も掲載しています。 他にも、転職者と採用担当者の匿名インタビュー「リアルな本音」など、転職活動にお役立ちいただける情報を発信しております。 WEBサイト:https://aspirationvn.com/

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