ダナンのソンチャ半島を一周ぐるっと紹介!ダナンを見下ろす絶景、伝説の頂盤棋など盛り沢山です
ダナンの北にあるソンチャ半島、半島全体が山になっており、沢山の自然があるだけではなく現地の人々にはよく知られた観光地でもあります。バイクやチャーターカーがないとなかなか行きにくいソンチャ半島を一挙紹介!興味が湧いた方は是非バイクやタクシーをチャーターするなどして行ってみてください!
目次
定番周遊コース
ソンチャ半島観光でまず行ってほしいのが定番の周遊コース。ティエンサ港付近から、インターコンチネンタルホテルまでの区間です。レーダー29展望台、天女伝説の頂盤棋、ダナンを見下ろす絶景などソンチャの魅力が詰まったコースです。1週回って所要時間は約2~3時間。
ティエンサ港の手前、この看板のところから山に入っていきます。ちなみに、道の両脇はベトナム軍。セーラー服を着た海軍も守衛として立っています。入ったところに数件のローカルレストランがありますが、ここで食べられているのはソンチャ半島の名物「ウサギ肉」。
右にダナンの街を見ながらどんどん高度を上げていきます。
今も現役で使われている「レーダーサイト(レーダー29)」
まず最初に訪れるのがレーダー29と言われるレーダーサイト。ベトナム戦争事に米軍によって作られたレーダーで、今もベトナム軍により使用されています。
レーダーに向けて道はくねくねと登っていきます。
レーダーの前の展望台がこちら。実はレーダー自体は今も軍の管理下にあるため、立ち入ることができません。レーダーの手前にあるこの展望台からレーダーと海を見ることができます。
展望祭から見るダナンの北西の湖はとても静かで美しいです。
猿の像もあります。このあたりはドゥクラングールという手足の白い猿が住んでおり、世界で一番美しいサルトも言われているそうです。見つけたらラッキーですね。
この道の奥がレーダーですが通行禁止の看板が立っています。次の目的地は看板左手前の飛行場跡です。
ダナン市の絶景が望める「旧飛行場跡」
ベトナム戦争時代米軍が使用していた飛行場の跡。
赤と白のレーダー塔を通り過ぎた右側に飛行場跡があります。この写真は振り返って撮影したので、レーダー塔は左に見えてきます。
ここが飛行場跡の入り口。注意していないとそのまま通り過ぎてしまいそうな砂利道ですが、入り口にはしっかり看板があります。
今は一面雑草が生い茂る空間で当時の面影を残すものはありません。
ここの奥からはダナンの街を一望する絶景を見ることができます。朝夕の空がオレンジ色の時間も、そこから夜景に変わっていく時間も最高に美しいのですが、日没後の街灯のない山道はなかなか危険なので帰り道は十分注意してください。
天女伝説の地「頂盤棋」
飛行場跡の先にあるのが頂盤棋。
ドリンク売もあり、公衆トイレもローカルながらあり、しっかり観光地です。
岩山の上までは1分ほどの登山。歩きやすい靴だと良さそうですね。
岩山の家に、ありました、将棋盤!しかし、棋士は一人しかいません。ここに残る伝説によると、むかしむかし、2人の男が将棋の腕を賭けて対決していました。そこに海から現れたのが美しい天女。天女に気を取られて気が緩んで負けてしまいました。勝った者は天女とともに天に昇っていき、負けたものが取り残されているそうです。
対局するように座って記念撮影するのが現地の方々に人気でした。
海を見下ろすベンチもあります。どの方角もとても景色がよく、登る前にドリンクを買ってゆっくり過ごしたいところです。
インターコンチネンタル方面に下山
来た道を戻ってダナン市内に戻るほうが道は良いのですが、そのまま奥に進むとインターコンチネンタルの前に降りることができます。
途中、枝分かれした道があります。手前のDinh Ban Coが頂盤棋のことで、今走ってきた道です。Nga Ba Bai Bac方面に進みます。
舗装がガタガタで、急激なアップダウンが続くので注意して運転しましょう。
この看板のところでは、Cay Da Di San(菩提樹)方面に進みます。もう少し走るとインターコンチネンタルの入り口に出ます。ここからは市内まで素晴らしくきれいな道が続いています。
半島東側の探検コース
インターコンチネンタルホテル前から更に進む道はソンチャ半島の東側へと伸びています。ちなみに全ての道の先は突き当りになっているので、またここに戻ってきます。この奥にあるのが樹齢800年とも言われているとても大きな菩提樹や灯台。
この看板の左方面、インターコンチネンタルのゲートを背にして左、周遊コースから直進方面に進みます。
樹齢800年の大きな菩提樹
東側エリア一番の見所は樹齢800年と言われている菩提樹。
この看板が出てきたところで奥に降りていきます。右が、インターコンチネンタル方面で、走ってきた方向。ちなみに、左方面に進むと灯台(後述)があります。
ありました、樹齢800年と言われる大きな菩提樹です。沢山の木が組み合わさって一つの大木になっています。
菩提樹の下には記念碑があります。ここは2つの戦争(対フランス・対アメリカのベトナム戦争のこと)のときに、この地域の軍がベースとしていたそうです。菩提樹の奥は行き止まりになっているので、帰りは来た道を戻ります。
ソンチャ灯台
先程の分かれ道に戻り、灯台方面に言ってみましょう。
右側にこの小さな看板が見えたら灯台の入り口です。細くて急な斜面を降りていきます。
HAI DANG THIEN SA(ティエンサ灯台)と書かれたところで行き止まり。この写真の左に管理の建物があります。
今も現役で使わあれているティエンサ灯台には立ち入ることはできません。この位置から、眺めるだけです。帰りは昇ってきた小道を戻るのですが、フルスロットルでもほとんど速度が出ないほどの急坂。助走をつけて安全運転で一気に登りましょう。
余談:灯台の奥に行くと何があるのか
灯台の紹介の際に、看板のところで右の細い道に曲がると書きましたが、ではその先には何があるのでしょうか。結論から言えば、行かないほうが良いところでした。
すぐに朽ちたゲートが有りました。まずは左に曲がってみましょう。
観光地の入り口なのでしょうか、門がありますが空いているのでそのまま進みます。立入禁止(道路方面ではなく森方面のことです)と書かれている森の中を、ガタガタの舗装路が続いています。
観光メニューが書かれた看板がありました。
全く整備されていない遊歩道。昔は観光地だったのでしょうか、忘れ去られたような観光地がここにありました。
先程の三叉路に戻り、右方面へ。
道からは半島の裏側にあるインターコンチネンタルホテルの客室棟が見えます。この先にはインターコンチネンタルホテルの通用門でもあるのでしょうか。大きな岩の落石が道を半分塞いでいたり、木が生い茂っているこれまた味のある道を進むと・・・。
なんと、そのまま行き止まりを迎えてしまいました。森のなかには立入禁止の看板があります。しっかりGoogle Mapにも乗っている道なのですが、地図と同じ位置で行き止まりになっていました。なんのための道なのかは、謎のままです。
ソンチャ半島まとめ
そんなソンチャ半島、周遊コースの3つの観光スポットと菩提樹の合計4箇所を回れば十分満喫できるでしょう。灯台と、その奥は、ディープな探検スポットということにしておきます。ちなみに、周遊コースの北側にもソンチャ半島外周道路があり、とても美しい景色に出会えるのでツーリングが好きな方はバイクで出かけてみると良いかもしれません。半島内は道もわかりにくく、ガソリンスタンドもないので、Google Map片手に、ガソリン満タンで行くことをオススメします。
ライター情報
aki
旅をするように生きていたい、そう思っていたら気づくとホーチミンにいました。本業の傍ら、ベトナム観光・生活情報ナビ、Samurai Cafe Saigonをやったりしています。ベトナム・ホーチミンから、日本とは一味違うベトナムの日常をお届けします。