世界の歴史好きの方にオススメ、ダナン中心地にあるチャンパ王国の遺跡 チャム彫刻博物館

チャンパ王国はインド系文化であるため、ヒンドゥー教を崇拝していました。その為ヒンドゥー教遺産が根強く残っている遺跡が見れるのがチャム彫刻博物館です。チャンパ王国とは2世紀から19世紀までの長きベトナムを支えた王国で、かつてこの王国を支配していたチャム族はカンボジア、ベトナム中部に住居する民族です。 そのため、ベトナムの歴史を垣間見る事ができます。

ベトナムの世界遺産であるミーソン遺跡から持ってきた、状態の良い遺跡もここには展示されており、ミーソン遺跡に行く前に予習として知識を得て行く方も、行った後でも十分に楽しめる場所です。

チャム彫刻博物館

チャム彫刻博物館入口

正面から入り右手にチケット売り場があり チケットを購入します。チケットは1人4万ドン(約200円)   。

ヒンドゥー教遺産が根強く残っている遺跡の展示品

入っていくと、遺跡の置物、看板説明(英語・フランス語・ベトナム語)、奥の方に写真パネル、左手の方にお土産があります。  英語の音声ガイドもあるようです。

リンガとヨーニ

正面を入るとまず目につくのがこの大きい彫刻。 これはリンガとヨーニといいます。
ヒンドゥー教の遺跡や博物館にいったら必ず見かけるものです。

これはシヴァ神の男性器をかたどった遺産であり、 この出っ張っているリンガを支えているくぼみが女性器を表すヨーニです。この二つが合わさって、世界は形成されたとされ、ヒンドゥー教のシンボル的存在となっています。

シヴァ神

こちらはヒンドゥー教破壊の司、シヴァ神。ヒンドゥー教を何も知らない人でもシヴァ神の名前だけはわかりますよね。ですから必見です！

シヴァ神が最初に愛した妻と言われている「ウマ パールヴァティー」の展示もありました。

ガネーシャ

こちらがガネーシャです。人の身体に顔が象、 よく見ると四つの手を持っていて、片方の牙が折れているのが特徴です。 最初は人だったのですが、シヴァの怒りを買い、切り落とされて、代わりに象の頭を付けられたという神話が残っています。

インドでは現世の利益をもたらすとのことで。現在は富の神様として商売繁盛祈願に使われています。

他にヴィシュヌの像もありました。三神一体論では、ヴィシュヌは最高神の三つの神格の一つにまで高められ、世界の維持・繁栄を司ります。

ヴィシュヌ派の創世神話によると、宇宙ができる前にヴィシュヌのおへそから蓮の花が伸びて行って、そこから創造神ブラフマーが生まれ、さらに、ブラフマーの額から破壊神シヴァが生まれたとされています。

写真の展示品

奥には写真パネルがあり、ミーソン遺跡の発掘の様子が描かれています。

二階にはこぢんまりとした武器などが置いてあって、一階とは打って変わって中国の文化から来た仏教の影響が強いものが残されています。

そして左手にはお土産やさんがあります。

お土産屋さん

ヒンドゥー教の置物や石像が置いてあります。

実際に行ってみての感想

アクセスも市街地から近く、見つけやすい博物館です。そして充実した展示ながらも、遺跡と自分の距離がとても近い博物館です。世界史が好きな方はもちろん、ベトナムの歴史が垣間見れる場所にちょっと寄ってシヴァ神、ヴィシュヌ神などの有名なヒンドゥー教の神々達を見てみてはいかがでしょうか。

チャム彫刻博物館へのアクセス・開館時間・地図などはこちら

ドラゴンブリッジ(ロン橋)の尻尾側にすぐに見つけられるチャム彫刻博物館。

チャム彫刻美術館 (Bảo Tàng Nghệ Thuật Điêu Khắc Chăm)

住所:2 Hai Tháng Chín, Quận Hải Châu, TP.Đà Nẵng

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