ベトナム・ホーチミンで働く日本人インタビュー~東神開発 岡部あさひさん~

ベトナム・ホーチミンで働く日本人インタビュー~東神開発 岡部あさひさん~

こんにちは!JAC Recruitmentインターンシップ生の小倉早貴です。
今回は、ショッピングセンター(SC)の開発・運営を行う東神開発で、海外事業本部のアシスタントマネージャーとして働いている岡部あさひさんにインタビューしてきました。

岡部あさひさんは、18歳でベトナムに来られ、ホーチミンとハノイ、南と北の両方の大学に通われた経歴をお持ちです。
最近では、現地の方と間違えられるほど、ベトナムの生活に馴染んでいるそうです。
そんなベトナムが大好きな岡部さんに、ベトナムでの生活についてお話していただきました。

岡部さん

岡部さん

海外の大学に入りたい。ベトナムで2つの大学に通う

Q.18歳の時にベトナムに来られたと伺ったのですが、ベトナムの大学に入るためにこちらに来られたんですか?
A.もともと海外の大学に入りたいと思っていて、アメリカかベトナムのどちらかに行こうって考えていたんですけど、17歳の時に両方に家族旅行で行ってみて、そのときにベトナムの方が魅力的だなって思ったので、ベトナムの大学に入ることにしました。
ホーチミンの人文社会大学ベトナム学科を受験して、受かって、そのときに1年半ぐらいホーチミンで勉強してたんです。ホーチミンに来る前はフエでホームステイをしたこともあって、中部・南部で生活したんですが、なんか物足りなくて。ホーチミンとフエだけだとベトナムって言えないので。せっかくベトナムに来たんだから北部(ハノイ)も知りたいとずっと思っていました。なので、姉妹校であるハノイの人文社会大学に転学しました。

Q. ベトナムのどんなところが魅力的だと思ったんですか?
A. 来た時にすごいエネルギーを感じたんですね。新しいビルがどんどん建ってたり、人口が多かったり。そういうところで、この国に来て言語を学んだら、将来活躍できるかなーって思いました。

アオザイ姿の岡部さん

アオザイ姿の岡部さん

どうにでもなるっていう気持ちにさせてくれたのがベトナム

Q. ベトナムに来る前と来た後とで、何か変化はありましたか?
A. 私、実は、小さい時すごい潔癖症だったんです。もう、ちょっと外出るだけで汚くなるっていうイメージがあって洋服を8回ぐらい変えてたぐらい。でも、色んなことベトナムで体験して、もうどうにでもなるっていう気持ちにさせてくれたのがベトナムで、だから、あんまり心配しないようになりました。芯が強くなったと思います。雑草みたいな感じ。

フエに行った時に、ホームステイをして、その時に色んな体験を初めてしたんですよ。18歳の時。何も知らない中で、ベトナムの人と一緒に暮らして、同じ物食べて。そういう経験ってなかなか外国人でここにいる人たちでもできないじゃないですか。フエは、今はそうでもないかもしれないんですけど、水が足らなくて、朝と夜しか出ないんです。だから、水をほんとに大切にするっていうことを勉強しました。食器を洗って、それで足を洗ったりするんですよ。足りないから。日本に住んでると、何でもあるじゃないですか、電気もあるし、水もあるし、でも、時々洪水とかあって、船で市場まで行って買い物したりだとか、3日間電気がなかったりだとか、そういう生活もあったから、そういうので、ありがたみ、普通の生活を出来ているありがたみを知りました。

日本は本当に裕福

Q. 実際にベトナムで生活されてみて、客観的にみて日本ってどんな国だと思いますか?
A. 日本ってほんと裕福だと思います。なんでも揃うじゃないですか。私の年代は、生まれた時から欲しい物が全部手に入ってたんですよ。でも、それが私はつらくて、逆になんで努力しなくてもなんでも手にはいるんだろうって。それに私はなんか心が寂しい気持ちになって。私がアメリカみたいな先進国を選ばなかったのも、そういうもののありがたみを知りたいと思って来たんだなーって思います。でも小学校のときからもう海外に行きたいって思ってたから、親の教育も違ったんですよ。他の人と。母親の考え方は、「路線は私作るけど、あなたは失敗してもいいから、路線から外れてもいいから、自分の力で、その路線にあがる力をつけなさい」っていう感じだったので。そういう親がいたから、やってこれたっていうのもあると思います。

Q. 日本でもきっと現状とかに疑問を持っている方はたくさんいらっしゃると思うんですけど、どうしたらそれを「じゃあ海外に行ってみよう」っていう行動力に移せるようになると思いますか?
A. 私は、もともとそういう素質を持っていたわけじゃなくて、か弱で、潔癖症で、完璧にやらなきゃ気が済まないような子だったので、親がそういうふうに路線を作ってくれたところを私が自分で決めて、歩いてきたっていうのはあると思います。

ハノイのホアンキエム湖で

ハノイのホアンキエム湖で

助けてくれる人がいる

Q. 海外に行くことに不安はなかったんですか?
A. 最初はこわかったですよ。見えないところに行くのは、やっぱりこわいですよ。だって高校3年生の時にみんな進学のこと考えてって時に私は、海外行きたいとか言ってて、どこだって聞いたら、ベトナムだって。そんな選択する人いないでしょ。
でも、それもお母さんだけは、賛成してくれたんです。でも行ったらなんとかなりますよ。っていうのは、前からそう思ってたけど、一人で生きてるんじゃないので。必ず周りの人が助けてくれるし、自分もそういう行いをしてたら、ほんとにつらい時に誰かが手を差し伸べてくれる。だから、私がいまベトナムにいて、ベトナムが好きなのは、一人じゃなくて、ほんとにつらい時とか、大変な時にさりげなく助けてくれる人がいるからだと思います。

Q. 日本で働くことと海外で働くことってやっぱり違いますか?
A.全然違うと思います。やっぱり国が違う人と一緒に働くって、言語だけの問題じゃないと思うので。やっぱりコミュニケーションってほんとに心からつながってないと成功できなくて、ほんとにベトナム人を心から好きだと思って、わかろうと思って働く人たちがコミュニケーションに成功してると思います。私はベトナム語がわかるから、ローカルの人たちの気持ちもわかるんだけど、ほんとにベトナムの文化とか習慣とかをわかろうと思う気持ちはやっぱり伝わりますね。もちろん言葉は重要だけど、大事なのは心だと思います。
Q. 仕事ではどのくらいベトナム語を使っているんですか?

A. ベトナム語はあんまり使っていなくて、仕事をしているときは基本的に英語と日本語。だから残念だなって思います。でも、ベトナム語を学びに来たわけじゃなくて、将来の夢は、ベトナムを拠点に海外に転々としてやっていきたいって思っているので、ここをスタートにやっいきたいなって思っています。

Q. ベトナムで働きたいと思っている方にアドバイスお願いします!
A. やりたいんだったらやった方がいいと思う。失敗してもそれでいいと思うので。周りに何を言われても、ずっと自分の気持ちを大切にしてほしいなーって思います。

インタビューを終えて

小さい頃から自分の置かれている環境に疑問を持ち、海外の大学に入ろうと決めたその決断力はすごいと思いました。私もベトナムに来て、日本って本当に恵まれている国だいうことを実感しています。普通の生活が出来ているありがたみっていうのも、日本で生活していたときにはすっかり忘れていたことに気づかされました。ベトナムに来て、この国についてもっと知りたくなったので、ベトナム語が話せて、ローカルの人とコミュニケーションがとれる岡部さんがとても羨ましいです。ベトナムで気づかされた大切なことを、日本に持ち帰って色んな人に伝えたいと思います。

取材:小倉 早貴 (JAC Recruitment Vietnam インターンシップ生)

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ライター情報

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泊 和哉 - Tomari Kazuya - : JAC Recruitment Vietnam Co., Ltd.

大学卒業後、株式会社ジェイエイシー ジャパンに入社。日本(大阪)3年、シンガポール7年の勤務を経て2013年よりベトナムに。これまでに2000名を超える海外就職希望者との面談実績を持ち、日本人以外では主に製造業界におけるミドル~エグゼクティブ領域を担当し、幅広い国籍のご登録者への転職サポート経験あり。プライベートでは2児の父。シンガポールでの出産立会いと育児経験を持ち、現在も海外子育てをエンジョイ中。

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