ベトナム・ホーチミンで働く日本人インタビュー~エボラブルアジア 永井さん~

ベトナム・ホーチミンで働く日本人インタビュー~エボラブルアジア 永井さん~

更新日:2015年10月23日 (取材日:2015年9月4日) / ライター: 泊 和哉 - Tomari Kazuya - : JAC Recruitment Vietnam Co., Ltd.

今回のインタビューは、ITオフショア開発(海外でのシステム開発)のエボラブルアジアでマーケティング責任者をされている永井七奈さんです。働くことを楽しんでいらっしゃる永井さんに、仕事に対する価値観や考え方などを聞きました。

永井さん

永井さん

違った価値観を持つ土地へ

Q.ベトナム歴はどれくらいですか
A.2014年6月からなので、1年4ヶ月くらいです。

Q.ベトナムに来る前のベトナムの印象は
A.特になかったですね。ヨーロッパは好きで結構行っていたのですが、東南アジアは全然詳しくなかったのでイメージもなかったです。

Q.来てみてからベトナムの印象は出来ましたか
A.来てすぐの頃は「暑い」「人が多い」「歩きづらい」と思いましたけど、1ヶ月もしないうちに慣れました。ベトナムの人は親切な人も多く、食べ物も美味しいので、本当に生活しやすいと今は思っています。

Q.ヨーロッパが好きとのことですが、旅行などよく行かれるのですか
A.そうですね。あと留学もしていました。大学時代の留学で一気に身近になったという感じですね。また日本で直近8年ほど働いていた会社がオランダに本社のある会社だったこともあり、ヨーロッパは本当に身近に感じていました。

Q.因みに大学時代の留学先は?
A.ドイツです。

Q.なぜドイツへ留学しようと思ったのでしょうか
A.違った価値観を持つ場所へ行きたいと思ったのと、親元を離れて生活するなかで何か得られるものがあるかなと思ったからです。

Q.1年間のドイツ留学で思い出深いエピソードはありますか
A.ドイツ留学自体は大変でした。いろいろ主張していかないといけないということをすごく感じました。例えば、役所に行った時、並んで待っていれば自分の順番が来るわけでもなくて、私の番はまだかということを何回も聞きに行って、ほかの人に割り込みされていないかチェックをして、あと何人ということを自分で確認しないと、いつまで経っても自分の番が来なくて、お昼になったら役所が閉まってしまう。その日3時間も並んだのに何もできなかったということもありました。
黙っていればなんでもフェアにやってもらえると思ったら大間違いということに気づきました。

働かないという選択肢はなかった

Q.元から海外志向があったように感じますが、ベトナムにはどのような経緯できたのでしょうか
A.主人の赴任が決まったからです。当時私は日本で仕事をしていましたが、ベトナム赴任に帯同するということを選択し、現地で働こうという決断をしました。

Q.ベトナムに来てから仕事をしないという選択はなかったのですか
A.なかったですね。

Q.それは何故でしょうか
A.10年近く「仕事に夢中」な生活を送ってきて、この先のキャリアの方向性も具体的に描いている中だったのでキャリアを中断することは考えられなかったです。高い専門性を身につけてフリーランスになるとかそういった道を選ぶなら別ですが、私は企業で働くことが好きなので、ベトナムに来て就職をしないという選択肢はなかったですね。

Q.企業で働きたいと思う理由は?
A.価値観の問題だと思いますが、私は企業の中で価値を認められて上がっていくという感じがすごく好きだからです。あとは人と関わりを持ちながら、チームワークを活かしながら、より良いサービスを創りあげていくことにも魅力を感じています。

Q.因みに現在の会社ではどのような業務をしているのでしょうか
A.ベトナム人の求職者に対してエボラブルアジアをもっと知ってもらい、転職したいと思ってもらえるようなマーケティング活動と、クライアントに対してのマーケティング活動を行っています。また、社内イベントの企画運営なども行い、Internal Communication活性化のための施策にも取り組んでいます。例えば3ヶ月に1回のキックオフパーティーやハロウィン、クリスマスなどによる社内のモチベーションアップのための活動です。

社内イベントの様子

社内イベントの様子

Q.現在の仕事のやりがいは
A.まだ手ごたえは感じられていないですね。いろいろな取り組みを最近始めたところで、それに対しての効果を感じる段階にはまだないというのが正直なところです。でも逆に言えば今までになかった取り組みを始められているというのは、前進している感じはします。

Q.新しい取り組みを進める中で、迷っていることなどありますか
A.社員の多くはベトナム人で、彼らの好みや考え方に関してはほとんど手探りのため、しっかり様子を見ながら皆の反応を見ながら進めていくということを気にするようにしていますね。

Q.ベトナム人と働いてみて、ベトナム人の印象は?
A.人によると思います。ゆっくりした方もいますけど、外資系企業での経験があるベトナム人は物事の決め方や考え方がきっちりしていることもあります。全体的な印象としては、とても優しく親切な方が多いと思います。

ポジティブ志向の源

Q.新しい土地に行く時や初めてのことに挑戦するとき、心に留めている考え方はありますか。因みに私は友達から聞いた「死ぬこと以外はかすり傷」ということばが印象に残っているのですが・・・
A.すごく共感します!私も「死ぬわけじゃないし」っていつも思っています。この発想に至ったのは、新卒でずっと営業をやっていたからかもしれません。営業ってクレームを受けることも多いですし、厳しいことを言われることもあります。でも恐れていてやらないよりも、大変でも踏み込んでいって乗り越えていこうというポリシーがあります。
あと、新しい土地に行くということに関して言えば、海外に来たことで人生においてのデメリットは生みたくないですね。5年後10年後、海外で仕事をした経験が活きるような良いキャリアを手に入れるための過ごし方をしたいと思います。そう考えると、あまり目先のことに振り回されなくなると思います。

Q.インタビューをしていて、永井さんはとてもポジティブ志向だという印象を受けますが、その源はなんでしょう?
A.よく言われます(笑)なんだろう・・でも、大変でもその先にその大変さを乗り越えたからこそ得られるものがあれば、その方がむしろ良いと思っています。

打ち合わせの様子

打ち合わせの様子

Q.ベトナムで働きたいと考えている読者の方へメッセージをお願いします。
A.自分で一度しっかり考えてその決断をしたならば、その決断が最善だったと思えるような生き方や取り組み方をしたらいいと思います。
ベトナムは女性が多く活躍している国です。昨今、日本で言われている「女性の活躍」なんてベトナムでは当たり前のことなので、良い刺激を受けることができると思います。

ありがとうございました。

インタビューを終えて

キラキラしていて明るい永井さん。芯が強くご自身の考え方をしっかりと持っていらっしゃる方でした。インタビューをしていて、働くことが好きでご自身のキャリアを大切にされていることが伝わってきました。大変なことがあっても挑戦するというポリシーのもと前進する永井さんにならって、たくさんのことに挑戦していきたいです。

取材:佐久間 仁美(JAC Recruitment Vietnam インターンシップ生)

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ライター情報

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泊 和哉 - Tomari Kazuya - : JAC Recruitment Vietnam Co., Ltd.

大学卒業後、株式会社ジェイエイシー ジャパンに入社。日本(大阪)3年、シンガポール7年の勤務を経て2013年よりベトナムに。これまでに2000名を超える海外就職希望者との面談実績を持ち、日本人以外では主に製造業界におけるミドル~エグゼクティブ領域を担当し、幅広い国籍のご登録者への転職サポート経験あり。プライベートでは2児の父。シンガポールでの出産立会いと育児経験を持ち、現在も海外子育てをエンジョイ中。

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