VinaPhoneと日商ベトナムが協業しベトナム初の共通ポイントカード導入
更新日:2017年12月20日
コンビニや銀行など複数店舗のポイントを1括管理
日商エレクトロニクス株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:岡村昌一、以下日商エレクトロニクス)はベトナム子会社Nissho Electronics Vietnam Company Limited(本社:ベトナムハノイ、代表者:長谷川健、以下日商ベトナム)を通じ、国営ベトナム郵政通信グループ(VNPT)の携帯電話子会社VNPT VinaPhone(以下Vinaphone)と協業し、共通ポイントカード事業を11月29日より開始する。ベトナムにおいて初の導入となる共通ポイントサービス”Vポイントサービス”で、複数店舗のポイントを1つにまとめることが出来る。
背景
ベトナムでは小売やサービスチェーンが発展するにつれてポイントカードの導入が進み、都市部の18歳から39歳の86%という高い比率の人がどこかのポイントカードを所有している。しかし、個々のお店のポイントカードを常に携帯する必要がある、よく行くお店でなければポイントが貯まらないといった問題があった。これを受け、日商ベトナムが共通ポイントカード事業者向けサービスプラットフォームを開発し、VinaPhoneに提供する。
Vポイントサービスについて
(HP:http://nissho-vn.com/en/common-point-service)
今回開始されるVポイントカードはベトナム国内で初の共通ポイントカードサービスである。利用者はVポイントカードに銀行やコンビニ、レストランなど複数のお店のポイントを一括でまとめることができる。カード情報は携帯アプリとも連動しているため、カードを持ち歩く必要もない。サービスはVietin BankやGolden Gate、ミニストップなど加盟店17店、VinaSunとOpen99のタクシー会社のタクシー台数と合わせて72,000店舗で利用が開始され、今後も加盟店は増加予定。サービスイン時点でVietin Bankは銀行カード機能とVpointカード機能を1枚にまとめて利用者にさらなる利便性を提供する。銀行カード機能においてクレジットがJCB、デビットがVisaという世界的に有名な2社が事業提携する。
ポイントは10,000VNDにつき1ポイント貯まり、貯まったポイントは1ポイント1,000VNDとして加盟店にて利用が可能。1回の買い物によるポイント付与回数が倍増することで利用者に得点を与えていく。他のポイントカードにはサービスをVpointが提供する。現在のVinaPhoneのポイントサービス”VinaPhoneプラス”の加入者は自動的にVポイントサービスに移行される。
今後について
日商エレクトロニクス、日商ベトナムは急速に成長するベトナムの消費者市場においてVinaPhoneとの協業を深め、共通ポイントカードの普及に注力する。さらに今後は、カード登録情報から顧客の性別、年代、来店時間、購入品などを分析し集客に役立てるデータマーケティング事業や、現金なしで支払いが可能な電子マネー事業においても提携を図っていく予定。また日商エレクトロニクスはベトナムに限らず、東南アジア各国での共通ポイント事業の展開も検討している。
<各社概要>
会社名:VinaPhone
設立:1996年
概要:国営ベトナム郵政通信グループ(VNPT)の子会社として設立。ベトナム携帯市場の9割のシェアをもつ3大携帯通信会社のうちの1社。2016年10月には他社に先駆けていち早く4Gのライセンスを取得し、利用者に高品質なネットワークを提供している。
会社名:Nissho Electronics Vietnam Company Limited
設立:2011年
HP:http://www.nissho-vn.com/en/
概要:日商エレクトロニクスの子会社としてベトナムハノイにて設立。同地ではネットワークソリューション、オフショア開発を中心に事業を展開。今回の協業では、日立ソリューションズのPointInfinityをベトナム国内用にカスタマイズした。