ベトナム・ハノイのAI開発アジラ社、富士通と共同開発した高齢者向けサービスを日本で実証実験へ
更新日:2017年11月14日
ディープラーニングによる画像認識分野に特化した人工知能開発を手がける株式会社アジラ(ベトナム法人:Asilla Vietnam JSC)は富士通株式会社と画像認識技術を活用した高齢者向けサービスの共同開発し、東京都町田市で実証実験を行います。
実証実験
2017年9月27日、東京都町田市にて実証実験を行い、サービスの有用性を検証します。実験は高齢者の帰宅困難者を想定し、町田市役所の職員や認知症サポーター等の協力を得て行われます。
共同開発の背景
富士通の事業部門とベンチャー企業とのマッチングの機会を提供する「MetaArc(メタアーク)ベンチャープログラム」にアジラが応募し、その高い画像認識技術が評価され今回の連携合意に至りました。
サービスは富士通のクラウド型IoTデータ活用基盤サービス(FUJITSU Cloud Service K5 IoT Platform)とアジラの画像認識技術により共同開発されました。日本の経済新聞最大手”日経新聞”でも取り上げられており、今回の共同開発の高い関心を集めています。また、アジラの画像認識技術はセキュリティ業界やファッション業界でも応用ができると期待されています。
サービスの内容
認知症の高齢者等の帰宅困難者が1人で出歩き行方不明になってしまった際に、帰宅困難者の顔をスマートフォンで撮影してアプリにアップロードします。人工知能がアップされた画像と事前に登録されている画像との照合をほぼ瞬時に行い、発見を手助けするというものです。スマートフォンから位置情報も同時に割り出せるため、家族は顔と位置を確認してから迎えに行くことができます。また、画像については顔にモザイク処理を行い、撮影したスマートフォンにはデータが残らないようにするなどプライバシーにも配慮しています。
ベトナム法人代表のコメント
人口統計上、いずれベトナムをはじめとするASEAN諸国にも高齢化社会は訪れます。世界で最も高齢化が進む日本の課題解決に貢献させて頂くことで、我々も未来に向けて準備をすることができると考えています。また、オフショア開発だけではないベトナムの高度IT開発の力を実証・証明する良い機会を得ることができました。日本でトップ企業である富士通様に認めて頂けるような高い技術を提供していくことで、ベトナムIT全体が高度化していくことを望んでいます。最後に、今回は多くの皆様の支えによって共同開発から実証実験に進むことができました。必ず成功させて結果を出し、その思いに応えていきたいです。
株式会社アジラについて
2015年6月、木村大介によってハノイに設立されました。人工知能を使ったアプリケーションまたはサービスの開発を行っている企業がまだ少ないベトナムにて、最先端の技術を持つ日本人とベトナム人による少数精鋭での技術開発を行っています。
2017年4月よりASEAN最高峰の技術を誇るハノイ工科大学AICS研究チームと提携し、人工知能サービスの課題解決や共同開発も行っています。
本プレスリリースに関するお問い合わせ
問い合わせ:https://www.asilla.jp/#inquiry
担当:木村 大介