日系建設会社「イマムラ」がベトナムに法人設立で開所式実施ベトナムの有能人材×日本の技術で建設業界の発展に貢献

更新日:2017年11月27日

11月4日、内装事業等を手掛けるIMAMURA INTERNATIONAL VIETNAM（以下I.I.V）が開所式を実施し、ベトナムにおける事業計画、今後の展望を発表しました。同社は日本で30年以上建築内装工事を手掛けてきた株式会社イマムラ（以下イマムラ）の現地法人であり、同グループとして初の海外進出となります。ベトナムの強みである”豊富で有能な人材”と、日本の強みである”高い技術”を掛け合わせたサービスを展開し、ベトナムの発展に寄与します。開所式にはベトナム工商省計画局局長ズオン・ズイ・フン氏をはじめ、JETRO所長北川氏や日本のメーカー等から約１５０名が参列し、盛大に執り行われました。

開所式の様子

1 背景
2 ベトナムでの事業について
3 開所式にてI.I.V会長の今村氏の挨拶

背景

現在、日本の技術を学ぶベトナム人技能実習生は急増しており、2016年には新たに3万5000人ものベトナム人が日本で実習を始めました。これは2011年と比較すると5倍以上となります。実習生は日本で数年間学んだ技術を活かして母国で活躍しますが、特に高い建築技術を学んだ実習生は需要が高まっています。理由として、経済発展に伴い建設ラッシュが続くベトナムでは、2015年には100億ドル規模であった国内建設工事が今後10年で2.5倍の250億ドルまで伸びると予想されているからです。政府も日本への実習生の送り出しに積極的です。

一方、日本は4人に1人が65歳以上の高齢者という超高齢化社会に陥り、人材不足が深刻化しているため、ベトナム人実習生は日本において人材不足の解決や、技術伝承の後継者としても期待されています。

人材不足に悩むイマムラでも2014年よりベトナムからの実習生を受け入れ、彼らに日本品質の技術を教えてきました。これまで10名以上の実習生が技術をベトナムに持ち帰り、活躍しています。今回イマムラはグループとして初の海外進出となるI.I.Vを設立し、内装仕上げ工事を通じてベトナムの雇用問題と住まい環境の発展に寄与します。

ベトナムでの事業について

1.建設/内装請負事業

病院の内装工事から住宅のリフォームと、大規模なものから小規模なものまで対応します。設計、提案、アフターフォローまでを一貫して行うことで、お客様の要望に柔軟に対応できるのが強みです。日本で培った技術とベトナム人管理者の現地ネットワークを活かして日本同様の技術と対応力をもったチームがサービスを提供します。

2.内装製品販売事業

ベトナムはもちろん、日本や近隣諸国から高品質な内装製品を仕入れ、お客様にスピーディーかつ低コストで提供します。

3.人材教育/派遣事業

ベトナムから日本への有能な人材の供給、帰国する実習生のベトナムでの受け入れをサポートし、実習生と企業とのマッチングを行います。

現地法人代表岡田氏は、「ベトナムの顧客、労働者、社会が豊かになる。そこにI.I.Vが関わっていることが我々の目標であり、思いである。」と語ります。