[2013/4/29]ヘムの中で暮らす人々
更新日:2013年10月7日 / ライター: ayako
ベトナムの都市部では、人の名前のついた、地図にも載っている通りの他に、各所にヘムhẻmという小さな通りがあります。大通りを折れて入って行くヘムには、名前のかわりに番号がついています。
街の人々が住む家の多くは、このヘムの中。家々が建ち並び、麺の店(写真左)、カフェ(写真右)、そして移動式の店(野菜、果物、パン、アイス、まんじゅう、揚げ物、雑貨………)もしょっちゅう通りがかります。欲しいものがあれば、家の中からでも声をかけて、買いに行きます。
ヘムの中ではいつもご近所さんたちがおしゃべりをし、ギターを片手に歌い、ゲームをし、時にはけんかをし(激しい口論がどこからか聞こえてくると、ご近所さん皆外へ出てきて、野次馬です)…そして、困ったことがあれば、ご近所さん皆で助け合う。
ひとけのないヘムは危険なので、外国人、とくに女性は夜遅く、皆が寝静まってからのヘムは歩かない方が良いです。でも、朝から夜まで、誰かしらが居て、人々の暮らしが垣間みえるヘムは、いつまでも残って欲しいベトナムの良いところ。ベトナムで暮らすのであれば、ヘムの中の貸し部屋(ベトナム人大家さんの家の一部屋を借りる)に住むことをおすすめします。もしくは、ベトナムで観光するのであれば、ホーチミン市のファングーラオPhạm Ngũ Lão通り、ブイヴィエンBùi Viện通り、デタムĐề Thám通りといったいわゆるバッグパッカー街のヘムの中にある宿にぜひ泊まってみてください。
ライター情報
ayako
元ベトナム考古学徒。研究のかたわらベトナムフェスティバルやベトナム検定公式テキストやたんぽぽカフェ@ダナンに携わったのち、2013年1月からホーチミン在住です。