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ベトナムでがんばる女性へ伝えたい 日本人有名医師が教える10代~50代で違う上手な女性ホルモンとの付き合い方

ベトナムでがんばる女性へ伝えたい 日本人有名医師が教える10代~50代で違う上手な女性ホルモンとの付き合い方
更新日:2016年9月28日 (取材日:2016年9月14日) / ライター: ベトナム生活・観光情報ナビ編集部 / カテゴリ:イベントレポート,オススメ,医療・保険

ベトナムでがんばる女性へ伝えたい 日本人有名医師が教える10代~50代で違う上手な女性ホルモンとの付き合い方

2016年09月14日、ホーチミン6区にあるホアンカン医療センター(Hoang Khang Medical Clinic)で、医師:対馬ルリ子氏を迎え、「女性の不調とホルモンバランスの付き合い方」についての講演会が行われました。医師になって32年という対馬先生。先生自身も子育てと仕事を両立しながら多忙な日々を送ってきたんだそう。今回の講演会で病気から女性を守る大事な役割を果たす女性ホルモンと健康の深いかかわりを知ることができました。

女性のライフスタイルの変化

戦後、女性のライフスタイルはすっかりかわりました。仕事をする女性が増え、男性と同じように働くかたわら、家事・育児もこなす現代。女性の社会進出やや食の欧米化に伴い乳がん、子宮内膜症などの現代病にかかる割合も高くなってきています。

日本の女性は痩せすぎ?!

痩せすぎの落とし穴

痩せすぎの落とし穴

若い女性に多い無月経。この原因の50%が体重減少を占めています。近年痩せ志向の女性が増加し、一日の平均摂取カロリーは先進国の中では異例の低さなんだとか。
体脂肪率20%を切ると、月経異常率はグッとあがり40%、体脂肪率12.5%になると無月経は100%になるのだそう。ストレスや過剰な運動から無月経になる人もいるので、3カ月以上月経がこなければ、食生活、生活スタイルを見直した方がいいのかもしれません。

月経痛は子宮内膜症へ?

子宮内膜症は、生涯月経数が多いほどかかるリスクが高いそう。昔と比べ妊娠回数が減り、女性が一生で経験する整理の回数は、約10倍ほどになったため現代女性に多い病気と言われています。

月経痛がひどい理由・・・”機能性月経困難症”と”器質性月経困難症”

  • 機能性月経困難症とは、子宮を収縮させる働きのある物質が過剰分泌し血液を排出する時、痛みを感じる症状。思春期から20代に多い。これは病気とは関係ありません。
  • 器質性月経困難症とは、子宮内膜症、子宮筋腫、子宮腺筋症などの病気が原因で痛みを感じる症状。普段生理痛がひどくない方が、生理期間、あるいは生理期間以外に痛みが生じる場合は、病気を疑った方がいいかもしれません。

★なんと月経痛がある人は、そうでない人の2.6倍内膜症になりやすいんだそう。

月経トラブルの治療とケア

体をケアして快適なライフスタイルを

体をケアして快適なライフスタイルを

  • 薬物治療・・・低用量ピル、精神安定剤、抗うつ剤、漢方
  • ケア・・・次の6つ
    ➀ホルモンの仕組みについて知る。基礎体温をつける
    ➁ストレスをへらす、休養をとる
    ➂食生活の工夫(塩分・アルコール・カフェインの制限)
    ➃禁煙
    ➄サプリメント(ビタミンB6、マグネシウム、カルシウム、カフェインの制限
    ⑥運動、リラクゼーション

ピルのうれしい働き

ピルのうれしい効果

ピルのうれしい効果

まだ日本での使用率は5%と低いピルですが、ピルの服用は女性にとってのメリットがたくさんあるんだそう。それは、女性ホルモンの変化を一定に保つことができ、気分の浮き沈みや体調の悪化などの症状が軽減できるということです。また上図のような病気の予防にもつながり、嬉しい効果がたくさんあります。欧米での使用率は50%台ということで、ピルに関する知識が広まれば、今後日本でも普及していく可能性がありそうですね。

ホルモンの働きでこんなにも違う男女の差

女性ホルモンの急激な変化

女性ホルモンの急激な変化

〈ホルモンの減少スピード〉
50歳を境に女性は急激にホルモンが減少するのに対し、男性は、減少はとてもゆるやか。この急激にホルモンが減少する期間が更年期といわれています。男性・女性ともに、更年期に悩む女性への理解、サポートがこれからもっと進んでいってほしいと思います。

〈根本的なホルモンの違い〉
ある程度一定を保ち、一日フルパワーで働けるようにサポートする男性ホルモンに対し、女性ホルモンの変化は激しく、男性と同じように女性が働きすぎると、体へ悪影響がでてしまいます。またホルモンの違いから、かかりやすい病気も異なります。

  • 男性の病気リスク:悪性新生物では女性の2倍、心疾患と脳血管疾患では女性の1.8倍
    心疾患と脳血管疾患は、男性の生活習慣の悪さが不利に響き、それに対し、女性には体を守る働きをする女性ホルモンが有利に働いていることが指摘されています。
  • 平均寿命(平成22年度版):男性:79.55歳、女性:86.歳
    このように、女性の平均寿命が男性よりも長いのも女性ホルモンが影響しています。

女性の活躍でGDPが13%アップ?!

参考資料: Goldman Sachs Global Investment Research.

参考資料: Goldman Sachs Global Investment Research.

世界経済フォーラムが発表したジェンダーギャップ指数ランキング(2015年度版)によれば、上位を先進国が占める中、日本はなんと145カ国中101位。ちなみにベトナムは83位にランクイン。
まだ女性が活躍しにくい日本社会ですが、女性への理解が進み、今あるジェンダーギャップが埋まればGDPが13%アップすると言われてます。

女性の健康、ここがポイント💛

対馬先生が伝授して下さました。

対馬先生が伝授して下さいました。

〈知っておきたい3つのポイント〉
➀女性ホルモンのある年齢、ない年齢・・・50歳が境目
➁女性はホルモン変動をきっかけとして、心身の変調がおきやすい特性がある。
➂女性ホルモンの変動は、自律神経ー情動(感情) ー免疫系に影響を与える

では女性がベストパフォーマンスを発揮するためには?

年代によって気を付けることは様々

年代によって気を付けることは様々

〈年代別にみた現在女性に必要な健康習慣〉

  • 10~20代・・・相談できるかかりつけ医を持つ。
  • 20代・・・子宮頸がん検診と婦人科超音波検査。
  • 30代・・・乳がん検診(エコー、マンモ)
  • 40代・・・更年期対策。
  • 50代・・・メタボ対策

乳がんは、30代後半から急増し、ピークは40代~60代。
なんと乳がん発生率は1995年から2012年までの17年間の間でおよそ2.3倍に増加
かつては欧米の方に多い病気といわれていましたが、日本でも増加しつつあります。

20代~30代女性は、月経関連疾患と、子宮内膜症、不妊予防・早期発見治療を!
どの年代の女性も、ストレスを軽減し、自信をもって働くためのメンタルケアを。

10代から50代へ~上手なホルモン利用を~

年齢に合わせたホルモン利用

年齢に合わせたホルモン利用

50歳を境に急激に減少する女性ホルモン。つらい更年期症状を軽減し、その急激な変化を緩和するのがホルモン補充治療法です。また20代~40代女性は、病気予防、安定したホルモンの維持のために低用量ピルが効果的です。

健康の木を育てよう

普段の生活から健康の木を育てよう

普段の生活から健康の木を育てよう

〈対馬ルリ子先生より〉
健康は、上の図のような様々なことが均衡にたもたれて実現します。海外での生活となうと、よりストレスを感じることが多くなると思います。女性ホルモンの働きについて知って、上手に付き合っていきましょう。将来のライフスタイルを豊かにするために、妊娠と健康、人生の自己実現は戦略的に!

質問コーナー

Q1:低用量ピルを使うことのメリットは分かりましたが、逆にデメリットはありますか?日本人女性の使用率5%ということで、まだピルを始めるにはハードルが高いかと、、、。

ピルのデメリットは、服用によって心筋梗塞を起こす可能性があるということです。しかし10万人に1人という確率で非常に低いものです。実はピルの歴史はとても古く、長い年月をかけて開発・改良が行われてきました。そのため現在、利用されるピルは女性の体に合わせた最も最適なものとなっていますよ。

Q2:閉経後でも、検診は受けた方がいいですか?

閉経後は、子宮筋腫、子宮内膜症といった病気にかかることはありません。しかし、50代女性にもっとも多く現れるのが、女性ホルモンの減少によるコレステロール値の急激な上昇です。また基礎代謝の低下による肥満は高血圧・動脈硬化等へつながる危険性も高まるので、そういった病気に気を付けていきましょう。

医師:対馬ルリ子氏プロフィール

講演会にて 対馬ルリ子氏は右から3番目

講演会にて 対馬ルリ子氏は左から3番目

1984年、弘前大学医学部卒業後、東京大学医学部産婦人科学教室助手、都立墨東病院周産期センター産婦人科医長などを経て、2002年に「ウィミンズ・ウェルネス銀座クリニック」を開院。また伊勢丹新宿店にも診療所を開設。日本国内の女性医師の会である、「NPO法人女性医療ネットワーク」理事長。雑誌、テレビなどメディアでも多数取り上げられ活躍中。

講演が行われたホアンカン医療センター詳細情報

ホアンカン医療センター(Trung Tâm Y Khoa Hoàng Khang)
ホアンカン医療センター(Trung Tâm Y Khoa Hoàng Khang)

住所:285 Bà Hom, Quận 6, TP.HCM

評価: (4 = 8pt / 2人)

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ライター情報

ベトナム生活・観光情報ナビ編集部

ベトナム生活・観光情報ナビ編集部

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