在ホーチミン日本国総領事館からのお知らせ:ジカウィルス感染症に関する注意喚起

在ホーチミン日本国総領事館からのお知らせ:ジカウィルス感染症に関する注意喚起

更新日:2016年10月24日

ホーチミン市及びベトナム南部地域を中心にジカウィルス感染症の流行が拡大しています。一般的な感染予防(蚊に刺されない、蚊の繁殖防止)に努めるとともに、特に妊娠中の方又は妊娠を予定している方は、流行国・地域への渡航・滞在を可能な限り控えるよう御留意ください。

在ホーチミン日本国総領事館管轄地域にお住まいの皆様及び旅行者の皆様へ
在ホーチミン日本国総領事館

ジカウィルス感染症に関する注意喚起

現在、ホーチミン市及びベトナム南部地域を中心にジカウィルス感染症の流行が拡大しています。最近でも、ホーチミン市2区、同12区及び同5区で同感染症の患者が確認されました。このような状況を踏まえ、10月18日、ホーチミン市人民委員会は上記患者が確認された2区アンフー坊及び12区ヒエプタイン坊がジカウィルス感染症の流行地域である旨発表しました。

10月20日現在までに確認されている、ベトナム国内で確認された同感染症の発症地域は、ホーチミン市5名、カインホア省1名、フーイエン省1名、ビンズオン省1名となっています。また、タグラク省において、ジカウィルス感染症が原因である可能性がある小頭症幼児の病例も確認されており、現在、その要因確定のため検査中とのことです。

このような状況を受け、ベトナム保健省では、流行病緊急対策事務所の設置、メディアによる広報活動、当局による情報提供・監視・検査等、徹底した予防策を講じるとともに、全国63省・市での「デング熱・ジカウィルス感染予防のための自発的な蚊(成虫及び幼虫)の駆除」キャンペーンを展開しています。

ジカウィルス感染症は、ウィルスを保有する蚊(ネッタイシマカ、ヒトスジシマカ)に刺されることにより感染します。また、母体から胎児への母子感染、輸血や性交渉による感染リスクも指摘されています。発症すると、軽度の発熱、頭痛、筋肉痛、発疹、疲労・倦怠感などの症状が見られます。WHO(世界保健機構)は、母子感染により、胎児の小頭症などの原因となることについて、科学的同意が得られたとしています。

これらの状況を踏まえ、在留邦人及び渡航者の皆様におかれては、下記注意事項にご留意の上、一般的な感染予防(蚊に刺されない、蚊の繁殖防止)に努めるとともに、特に妊娠中の方又は妊娠を予定している方は、流行国・地域への渡航・滞在を可能な限り控えるよう御留意ください。なお、ジカウィルス感染症に関する詳細情報、発生・流行の状況等については、下記関連ウェブサイトにて確認することができます。

【注意事項】

  • 外出する際には長袖シャツ・長ズボンなどの着用により肌の露出を少なくし、肌の露出した部分や衣服に昆虫忌避剤(虫除けスプレー等)を2~3時間おきに塗布する。昆虫忌避剤は、ディート(DEET)やイカリジン等の有効成分のうちの1つを含むものを、商品毎の用法・用量や使用上の注意を守って適切に使用する。一般的に、有効成分の濃度が高いほど、蚊の吸血に対する効果が長く持続すると言われている。
  • 室内においても、電気蚊取り器、蚊取り線香や殺虫剤、蚊帳(かや)等を効果的に使用する。
  • 規則正しい生活と十分な睡眠、栄養をとることで抵抗力をつける。
  • 軽度の発熱や頭痛、関節痛や結膜炎、発疹等が現れた場合には、ジカウィルス感染症を疑って、直ちに専門医師の診断を受ける。
  • 蚊の繁殖を防ぐために、タイヤ、バケツ、おもちゃ、ペットの餌皿等を屋外放置しない、植木の水受け等には砂を入れるなどの対策をとる。

【関連ウェブサイト】

(1)外務省海外安全ホームページ:http://www.anzen.mofa.go.jp/
(2)厚生労働省ホームページ:http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000109881.html
(3)厚生労働省検疫所ホームページ:http://www.forth.go.jp/index.html
(4)国立感染症研究所ホームページ:http://www.nih.go.jp/niid/ja/diseases/sa/zika.html

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