ベトナム・ホーチミンで働く日本人インタビュー~TMF Group 横田さん~

ベトナム・ホーチミンで働く日本人インタビュー~TMF Group 横田さん~

更新日:2015年10月20日 (取材日:2015年9月3日) / ライター: 泊 和哉 - Tomari Kazuya - : JAC Recruitment Vietnam Co., Ltd.

こんにちは!JAC Recruitment インターン生の小倉です。
今回はオランダ系の国際会計事務所、TMF Groupでグローバルセールスとして働く横田亜沙子さんにインタビューをしてきました。

横田亜沙子さん

横田亜沙子さん

Q. 現在はベトナムでどのような仕事をされているのですか?
A. 我々TMF Groupはオランダの会計事務所で、世界82か国に114のオフィスを持つ独立系のグローバルファームです。主に会社設立サポート、会計税務、人事給与計算等のサービスを提供していますが、お客様が複数の国にビジネスを展開される際に、一つの拠点から一気に拡大をお手伝いできることが弊社の強みです。そのため私は普段ベトナムオフィスにいますが、アジア地域のグローバルセールスチームの一員として日々国内外の案件と向き合っており、時には2か国、3か国とまとめて商談を進めていくこともあります。

3つの選択肢

Q. 横田さんはどのような経緯でベトナムに来ることになったのですか?
A. 日本で大学卒業後、リクルートの広告代理店や人材紹介会社で働いていたのですが、30歳になる手前で仕事を辞め、ワーキングホリデービザを取得して一年間カナダへ行きました。カナダではESL(English Second Language)プログラムを受講し、ビジネスで通用するための基礎英語を学びました。プログラム終了後、次にどこへ行くかを悩んでいた時、日本に戻るか、カナダにいて何かするか、他の国に行くかの3つの選択肢を考えました。一つ目の選択肢である日本への帰国は、学んだ英語を使う機会を失うと思い、すぐに選択肢から外れました。二つ目の選択肢であるカナダに居続けるには、何か英語以外の特別なスキルが無いと難しいということもわかり、最終的に三つ目の選択肢が残りました。その中でベトナムに行きついたのは、まず東南アジアが日本にとって将来的に欠かせないマーケットである点、その中でも特に現在ベトナムは最も人気のある投資先の一つ先であること、あとは幸運にもベトナムでの仕事の機会を得られたので、それが決意に繋がりました。

Q. 学生の頃から海外で働きたいと考えていたのですか?
A. 学生の頃は英文科だったのですが、全く考えていなかったです。大学で学ぶ内容は興味が持てず特に海外への関心も持つこともありませんでしたが、社会人になってだんだん国外を見てみたいと思うようになりました。海外で働くイメージというものも何もなかったのですが、実際のところ来てみたら何とかなっている、という感じです。

多国籍な環境

多国籍な環境

日本っていう国は本当にすごい

Q. 実際に海外に出てみて、客観的に見て日本ってどんな国だと思いますか?
A. 日本って本当にすごい国なんだな、と思います。海外では「日本人」というだけで、とても大きなブランドなんです。これまで色々な国に行きましたが、日本に好印象を持っている人は本当に多く、どこへ行っても大変友好的に受け入れてもらえます。それは、日本の企業がこれまで世の中に生み出してきた商品や価値、サービス、日本人の持つホスピタリティ、文化などが世界で評価されているからだと思います。

Q. 日本人ってチャレンジするよりは安定を求めてしまう人が多い気がするのですが、どうしたらもっと挑戦的になれると思いますか?
A. 一番日本人が恐れているのは、コミュニケーションだと思います。でもコミュニケーションなんて結構どうにでもなるんです。ベトナムは英語が母国語の国ではありませんし日常的に100%の理解度を得るのは難しいですが、その分日々確認を重ねて、それでビジネスが動いていくんです。日本にいて日本語でビジネスをするよりは遅いかもしれませんが、ちゃんと進んでいくんです。

職務を全うしてれば良し

Q. ベトナムは女性にとっても活躍できる場だと思いますか?
A. ベトナムはすごくフェアな国だと思います。もちろん日本にも女性活用の場は増えてきていると思いますが、まだまだ伝統的な雰囲気というのは残っているかと思います。ベトナムで特に私の業界はマネジメント層にたくさん女性がいて、産休で何人か不在というのも当たり前。6か月の産休が終わったら皆自然に復帰します。たとえば、私の会社のシニアマネージャーも半年前に出産を終えて復帰したばかりで、まだ週の半分くらいは家にいるんですけど、家でメールのチェックもできますし、電話でも話せますよね。彼女は各部署から上がってきた稟議について決断を下すのが役目ですので、あくまで職務を全うしていれば、会社としては彼女の働き方について何も言いません。だから女性の人生で起こる一大イベントが決してキャリアの弊害にならない、ベトナムはそういうフェアな国なんです。

Q. ベトナムで働きたいと考えている方にアドバイスお願いします!
A. まずは目的をしっかり持ってください。そして「日本人」として誇りを大切にしつつも、ビジネスの場では、日本の常識が決して世界の常識だと思わないでください。失敗を恐れずに一から繋がりを作っていくことができれば、どこへ行っても大丈夫です。

業務中の様子

業務中の様子

インタビューを終えて

今回のインタビューで一番印象的だったのは、客観的にみて日本っていう国はすごいということです。確かにベトナムに滞在していても、「日本人」というだけで積極的に話かけてもらえたりすることが何度かありました。その日本人に対するイメージは、横田さんがおっしゃってたように、日本の会社が生み出している製品だったりサービスだったり、これまでに日本人が地道に築きあげてきたものなので、これからも「やっぱり日本はすごい」と思ってもらえるように日本人一人ひとりが責任を持ってグローバル社会で働いていく必要があると思いました。

取材:小倉 早貴(JAC Recruitment Vietnam インターンシップ生)

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ライター情報

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泊 和哉 - Tomari Kazuya - : JAC Recruitment Vietnam Co., Ltd.

大学卒業後、株式会社ジェイエイシー ジャパンに入社。日本(大阪)3年、シンガポール7年の勤務を経て2013年よりベトナムに。これまでに2000名を超える海外就職希望者との面談実績を持ち、日本人以外では主に製造業界におけるミドル~エグゼクティブ領域を担当し、幅広い国籍のご登録者への転職サポート経験あり。プライベートでは2児の父。シンガポールでの出産立会いと育児経験を持ち、現在も海外子育てをエンジョイ中。

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