ベトナム・ホーチミンで働く日本人インタビュー~テラモーターズ 林信吾さん~

ベトナム・ホーチミンで働く日本人インタビュー~テラモーターズ 林信吾さん~

更新日:2015年9月10日 (取材日:2015年8月28日) / ライター: 泊 和哉 - Tomari Kazuya - : JAC Recruitment Vietnam Co., Ltd.

こんにちは! JAC Recruitment インターンシップ生の小倉です。
今回はTerra Motors Vietnamの林信吾さんに インタビューをしてきました。

テラモーターズは、電動バイクを取り扱っている会社で、林さんは、早稲田大学のスポーツ科学部を卒業後に入社し、2011年にベトナム入りしたそうです。
なぜテラモーターズに入社したのか、これからどういう道に進んで行きたいのか、目標を見つける方法などを、海外で活躍する日本人として熱く語っていただきました。

林信吾さん

林信吾さん

Q. ベトナムに来てからどれくらい経つのですか?
A. 会社の設立自体は、一応2012年になるんですけど、僕は2011年7月からベトナム入りしているので、ベトナム生活は今年で約4年ぐらいですね。

Q. 大学生の頃にテラモーターズにインターンシップをされていたと伺ったのですが、
どうしてインターンシップをしようと思ったのですか?
A. ちょっと複雑な内容になるんですけど、インターンシップというよりはテラモーターズという会社に入ったという感じですね。大学4年生の4月の頃です。もちろん内定式とか入社式とかはないですけど、入ってからすぐ働いてました。他にも一応、いわゆるベンチャーって言われているような企業にインターンシップしましたよ。

サッカーチームのGMになりたい

Q. どうしてベンチャー企業であるテラモーターズに入ろうと思ったのですか?
A. もともと、スポーツ業界、サッカー業界に興味があって、いずれはサッカーチームのGM (General Manager) になりたいと考えていました。ちょっとさかのぼると、小学校5年生の時にサッカー選手になりたいと思ってたんですよ。それで、あと一歩で日本代表になれるところまで行ったんですけど、でも絶対これで飯は食って行けないと思って、選手になるっていう道は諦めて、中学高校では普通に勉強してました。それで、大学受験ってなった時に、周りの人は偏差値とかでより良い学校に入るっていうのがベースにあったんですけど、このまま普通に勉強して大学行って、大学院行って、普通の企業に入ってって考えたときに、自分は一体何がしたいんだろうって考えるようになって…。それで、僕がいいなって思ったのはスポーツの関係の仕事だなって思って、今ではすごい短絡的な考えだったなーと思うんですけど、スポーツの仕事につくにはスポーツの学部に行かなきゃいけないなっていうのがあって、早稲田大学のスポーツ科学部に入ることにしました。でも大学に入ってわかったのは、大学の勉強ってあんまり役に立たないってことです。だって、企業側からしてみれば大学の時の勉強なんてどうでもいいわけですよ。たとえばスポーツ業界でも、東京大学の経済学部とか経営学部とか出た人と、早稲田のスポーツ科学部出た人だったら、絶対東大の方を選ぶわけじゃないですか。
そう考えたら、大学を卒業してからスポーツ業界にそのまま入るよりは、今のスポーツ業界が足りないビジネスメソッドとか、違う観点を取り込んでから入った方がいいなって思って、ベンチャー企業であるテラモーターズに入ることにしました。また、30代、40代になった時にどうしたらチャレンジし続けてられるかというのを考えたときに、テラモーターズ、つまり、当時全然有名じゃない電気バイクの事業を行っている企業に入って、チャレンジして、実力をつけることができたら、30代、40代になったときにもチャレンジできるんじゃないかと思いました。

熱い想いを語ってくれました

熱い想いを語ってくれました

夢を見つけるためのメソッド

Q. 私も大学で自分がしていることとかにも迷いとかは感じつつも、自分が何をしたいのかが見えてこないため結局何も行動することが出来ずにいるのですが、どうしたら林さんのように自分のやりたいことを見つけ、それに向かって動けるようになりますか?
A. 僕はねー、それに対するメソッドがあるんですよ。僕がいつも大学生に言っているのは、もし有り余るだけのお金があって、健康で、自分のやりたいことがなんでもできるようになったとき、それでもしたいと思うことは何か考えることです。時間、コネクション、お金、オールフリーな状態ですよ。そこでやりたいと思ったことが、その人にとっての究極の夢で、その夢がみえたとき、そのプロセスである自分の目標や、自分の今やるべきことも見えてくるはずなので、 そう考えるとキャリアって結構簡単に選べると思います。そして、その夢を今からどうやって達成すべきか?具体的な数字やスケジュール、特にいくらぐらいかかるのか?というのを落としこんでください。もし行けそうであれば、是非明日からやるべきことをセットして、それを地道にやってください。しかし、大体絶望します。つまり、現実とかけ離れすぎていると。そしたら、自分の現在地点からどこらへんなら目指せそうか、少し落として考えるのもありだと思います。そうすれば明日からどこらへんを目指して生きようか見えてくると思います。

仕事の様子

仕事の様子

Q. 日本だと、チャレンジしようというよりは、安定した企業に就職したいって考える人が多い気がするので、そんな中で海外のベンチャー企業で働いている林さんってすごいですね。
A. まず、なんで日本の人がチャレンジしないかっていうと、それは日本人の問題じゃなくて完全にシステムの問題だと思うんですよ。明らかに高齢者が増えてきて、将来の心配とか出てくるわけじゃないですか。そうすると、チャレンジするよりは安定を求めるっていうのは当たり前で、あと地理的な問題でいうと、日本って、島国で、平和で、安全で、日本語が通じて、こんなに快適な国はないわけですよ。だから、海外に出る理由がないわけじゃないですか。でも、全体や将来のことを考えると、明らかに日本の市場のパイは小さくなってるので、システムとして海外の色んな所でマーケットをとっていく必要ってあると思います。あとはよく考えてみると若い人にとってみれば自分が40-50歳の時の日本って今と同じではないですし、そういう意味ではアジアとか新興国に今から根を張るというのは本来的には論理的にやった方が良いとも思いますが、中々日本の今の環境では難しいのも現実かもしれませんね。そういう意味では若い時に一旦海外に出て、外から日本を見るというのは大事になってくると思います。

Q. これからベトナムで働きたいと考えている日本人にアドバイスをお願いします!
A. ある程度の歳を重ねて、かつ、具体的なビジネスモデルや事業構築出来る方は単純に来ればいいんじゃないかなーと思います。でも、若い人でいうと、インドとかアフリカとかもっと西の方に行ったらいいんじゃないんですか。ベトナムですでに事業を展開している会社は多くあります。でも、アフリカとかの名前も聞いたこともないような国にいけば、もちろん生活環境などは厳しいですが、ビジネスではその国のその分野、また日本人が少ないでしょうから希少価値が出て自分がスペシャルになるわけですから、将来を見据えると活躍できる可能性はアジアのいま注目されている国よりも、高いと思います。そういう国に目を向けてもいいんじゃないかなーと僕は思います。

インタビューを終えて

若い頃から自分の将来のビジョンを明確にし、それを実行することのできている林さんはすごいと思いました。私は、自分の将来やりたいこと、また、自分が今何をすべきかということが決まっていないため、そのような私にとって、もし有り余るだけのお金を得たとき、それでも自分がやりたいと思うことがその人にとって本当にやりたいことだという、目標を見つけるためのメソッドの考え方は非常に興味深かったです。また、そのようなことが実現出来ている方にお会い出来たことも、貴重な経験になりました。

取材:小倉 早貴 (JAC Recruitment Vietnam インターンシップ生)

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ライター情報

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泊 和哉 - Tomari Kazuya - : JAC Recruitment Vietnam Co., Ltd.

大学卒業後、株式会社ジェイエイシー ジャパンに入社。日本(大阪)3年、シンガポール7年の勤務を経て2013年よりベトナムに。これまでに2000名を超える海外就職希望者との面談実績を持ち、日本人以外では主に製造業界におけるミドル~エグゼクティブ領域を担当し、幅広い国籍のご登録者への転職サポート経験あり。プライベートでは2児の父。シンガポールでの出産立会いと育児経験を持ち、現在も海外子育てをエンジョイ中。

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