ベトナム・ホーチミンで働く日本人インタビュー~丸菱工業 内田さん~

ベトナム・ホーチミンで働く日本人インタビュー~丸菱工業 内田さん~

更新日:2015年11月3日 (取材日:2015年9月7日) / ライター: 泊 和哉 - Tomari Kazuya - : JAC Recruitment Vietnam Co., Ltd.

こんにちは!JAC Recruitment インターンシップ生の小倉です。
今回は、自動車の部品を生産している丸菱工業で働いている内田潤一さんにインタビューをしてきました。

学生の頃から海外で働きたいと思っていたという内田さん。
丸菱工業でグローバル展開の話があがったときに、真っ先に手を挙げ、海外に行くことを決めたそうです。そんな内田さんに、ベトナムに来た経緯、ベトナムの良いところなどを伺ってきました。

内田さん

内田さん

子会社を海外に!グローバル展開、そしてベトナムに

Q. 内田さんはどのような経緯でベトナムに来たのですか?
A. 本社が、グローバル展開をしていくため、海外事業部を設立するという話があがったときに真っ先に手を挙げたのがきっかけです。弊社は主に自動車のシートを生産しているのですが、縫製とはどうしても機械ではできない、人の手による作業によって成り立つもので、人件費がどうしてもかかってしまうので、どうしたら安く生産できるのかを考えたときに、(そのころ日本でもそういう流れがあったように、)グローバル展開することになり、丸菱工業はそれまでなかった子会社をベトナムに設立することになり、そこに社長として赴任することになりました。

Q. もともと海外で働きたいと思っていたのですか?
A.大学生の時から海外で働きたいと思っていたので、就職活動の時には外資系の会社を主に受けていました。そのときには、まずドイツの医薬品関係の会社に内定をもらっていたのですが、その会社の企業方針の変更などにより内定取り消しになってしまったので、他の会社を探した結果、丸菱工業に内定をいただいたので、そこで働くことになりました。そのため、ベトナムで働くと決まった時も、あまり悩んだり、不安に思ったりはしなかったです。

ベトナムはASEANの中で一番治安が良い国

Q.実際にベトナムで働いてみて、日本人がベトナムで働くことのメリットってどういうことがあると思いますか?
A.メーカーなどの会社は、おそらく安い労働力を求めて東南アジアなどに海外進出をすると思うのですが、そのなかでもベトナムが良いところは、文化や風習が日本に似ていて、反日感情がなく、宗教上の問題がほとんどないことです。そして何より、治安がいいところです。僕はASEANの中では、おそらく(ベトナムが)一番治安が良い国だと思います。やはり雇う側としては、社員の安全が一番大事なので、銃使用等の凶悪犯罪が少ない所がベトナムの良いところだと思います。

Q.海外で働く人に必要な能力は何だと思いますか?
A.社交性と楽天的な考え方(臨機応変)だと思います。楽天的っていうのは、失敗したときにそれを放ってしまおうという考え方ではなく、壁にぶち当たったら別の方法で行ってみたり、同じ方法でもあきらめずに強く突き進んでいったりすることのできる考え方のことです。そういうところで、僕はよく「遊べる人間」という表現を使うのですが、「なんでも楽しくやろう」、失敗しても「じゃあ、次はこうしてみよう」っていう考え方が必要だと思います。また、オン・オフの切り替えをしっかりできていて、息抜きちゃんとすることです。会社にいるだけではわからない、色んな人としゃべってみたりしないと得られない知識も海外では多いので、そういうところも楽しくできる感覚っていうのが海外で働いていく上で必要な能力だと思います。

ベトナムでダイビング

ベトナムでダイビング

「日本よりもグローバル」

Q.生活面について、ベトナムの良いところはどんなところだと思いますか?
A.まず、年中暖かいところです。僕は肩がこりやすいのですが、日本に居た時よりも肩こりしなくなりました。きっと、気候が暖かいからだと思います。また、海が好きなので、海が近いのがいいです。中部地方とかの海はとてもきれいで、ホーチミンから車で、3、4時間で行けて、ホテルもこだわらなければすごく安く泊まれるので旅行にはすごくいいです。海といえば、つい最近も、ダイビングのライセンスをとりました。ダイビングライセンスもベトナムでは日本より安くとることができます。また、ウィンドサーフィンも人気みたいです。しかし、山がないので、登山が好きな人にはちょっと物足りないかもしれません(笑)
また、ホーチミン中心区は「日本よりもグローバル」だと思います。商業都市なので、中国、韓国、アメリカ、イギリス、フランス、アラビア、インド、イタリアなど、色んな国の人が居て、色んな国のお店があります。もちろん日本人が食べている日本食もあります。以前、フランス人の方と知り合って、フランスの大衆料理屋みたいなところに行ったのですが、その時も「フランス料理ってこういうのもあるのか」みたいな発見があったりしました。日本にいると、フランス料理=「高級レストラン」みたいなイメージがあると思うのですが、もちろんフランスの人もいつもそんな高級な料理ばかり食べているわけではないので、そういうのも知ることができるのもすごく面白いです。ホーチミンは色んな国の文化が凝縮した街みたいな感じで、色んな人に出会えるのがすごく楽しいです。

Q. ちなみに、好きなベトナム料理は何ですか?
A.強いて言うならば、麺類が好きです。ベトナム料理は、麺の種類が豊富なので、麺類でも色んな料理を楽しむことができると思います。味付けとかも日本に近いので、日本人の口にはすごく合っている気がします。

Q. 最後に、ベトナムで働きたいと思っている人にアドバイスをお願いします。
A.ベトナムは、言語などは難しいかもしれないですが、東南アジアの中でも、(文化などが)一番日本に近く、日本人にとって住みやすい国だと思うので、仕事と遊びのオン・オフさえしっかり行い、悩みなども一人で抱えこまず、友達や会社の人に相談しながらやっていけば、きっと楽しく暮らしていけると思います。

ライブの様子

ライブの様子

インタビューを終えて

内田さんには別の機会でも色んな話を聞かせていただいたのですが、最終的には「今はわからなくても、いつか、社会に出て働くようになったときに、自分が話したことを少しでも思い出してくれていればいい」と言って下さったのが印象的でした。まだ不慣れなことも多いインターン生の私に、それだけ真剣に話をして下さったこと、すごく感謝しています。いつか社会に出て働くようになり、もう一度内田さんがしていた話を思い出した時、本当の意味で話の意図を理解できたらいいと思いました。

取材:小倉 早貴(JAC Recruitment Vietnam インターンシップ生)

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ライター情報

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泊 和哉 - Tomari Kazuya - : JAC Recruitment Vietnam Co., Ltd.

大学卒業後、株式会社ジェイエイシー ジャパンに入社。日本(大阪)3年、シンガポール7年の勤務を経て2013年よりベトナムに。これまでに2000名を超える海外就職希望者との面談実績を持ち、日本人以外では主に製造業界におけるミドル~エグゼクティブ領域を担当し、幅広い国籍のご登録者への転職サポート経験あり。プライベートでは2児の父。シンガポールでの出産立会いと育児経験を持ち、現在も海外子育てをエンジョイ中。

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