ラオカイから徒歩で国境を越えて中国の河口を歩いてみる

ラオカイから徒歩で国境を越えて中国の河口を歩いてみる

更新日:2016年3月14日 (取材日:2015年10月22日) / ライター: aki

ベトナム西北部にある中国国境のラオカイ省ラオカイ市。ハノイから列車の運行もあるほか、ハノイから高速道路も開通してアクセスも良くなりました。サパへの玄関として観光客は素通りしてしまうことが多いのですが、立ち止まって徒歩で国境を超えて中国を見に行ってみるのはどうでしょうか。

ラオカイから国境を望む

ラオカイから国境を望む

ラオカイから中国の河口(Hekou)へ

ラオカイの対岸は中国の河口という街で「河口ヤオ族自治県」というところです。ラオカイは普通のベトナムの地方都市といった静かな街なのですが、国境には大きなホテルが建ちベトナムの発展度合いを中国に示そうと言う意図が見えてきます。

立派な入出国管理局に入り、パスポートチェックをすませば出国完了。日本人の出国が珍しいのか少々時間がかかりましたが無事に出国完了。

中国へと続く道

中国へと続く道

出国したあとの景色がこちら。中国に向かって橋がかかっています。手前の大きな立派なもんがベトナム、奥の三角形のゲートが中国で、「中国河口」と書かれています。車も通れる大きさの橋ですが、一般車両の往来はできないようでした。バイクで行けるか聞いてみたところ、あっさりダメと言われてしまいました。

中国側国境施設

中国側国境施設

橋の上から見た中国側国境施設。こちらもとても立派な入出国管理の建物があり、右には免税店まであります。といってもこの免税店、中はテナントが入っていないところが多く、立派な明るい照明があり、一部香水やチョコレートなどが売られていましたが地元の方ばかりでちょっと微妙。

河口(Hekou) の町を歩く

国境を出るとそこはもう中国。漢字が並ぶ商店街が続いています。商店街と言ってもこちらも地方都市なのでベトナムよりも建物の密集度は高いものの完全にローカル。

河口の街並み

河口の街並み

夕方の屋台街。看板が漢字なのを除けばベトナムローカルの街角とあまり変わらない雰囲気。

ベトナム語が書かれたミリタリーショップ

ベトナム語が書かれたミリタリーショップ

ミリタリーショップにはベトナム語が書かれていました。並ぶ国旗を見るとベトナム、アメリカ、イギリス、北朝鮮、サウジアラビア。ランタンに隠れた右はパレスチナかヨルダンか。やはり中国ということで日本やベトナムにはないような国のものもあり、ベトナムからも買いに来る人がいるのでしょう。

カフェ

カフェ

中級ホテルのカフェ。シントー各種(SINH TO CAC LOAI)とベトナム語が書かれています。ちなみに、今までの写真でおわかりかもしれませんが、基本的に英語は通じません。ベトナム語が通じる人も少しはいましたが、完全に中国語オンリーの中国地方都市といった様相でした。

ベトナムと変わらない風景

ベトナムと変わらない風景

バイクで水のタンクを運んでいるのもベトナムと変わりません。屋台などでは中国語が全くわからない私が来ても頑張って筆談や片言(数単語・・・)の英語で色々と伝えようとしてくれる方が多く、とても優しい人が多い街でした。屋台のご飯もベトナムとは違った味で、美味しかったです。

同盟會河口起義紀念館

同盟會河口起義紀念館

フランスが1897年に立てた税関の建物を利用した河口の歴史館。

ベトナムから続く線路

ベトナムから続く線路

その歴史館の脇に踏切がありました。警備員が厳重に警備しているこの線路、国境を橋で通過しており写真の先はベトナムです。現在は直通列車の運行はなく、中国側は新しい鉄道に置き換わっているのですが一部の貨物列車などが国境を渡るそうです。

ベトナムのラオカイへ歩いて帰国

河口をしばらく歩いて美味しい中華料理(もちろんローカル)も味わったところでベトナムへ帰国。立派な入出国管理の建物でパスポートを提示。

日本人向けの注意書き

日本人向けの注意書き

と、そこで日本人向けの注意書きを見つけました。ベトナムの15日ビザ免除では30日以上開けないと再入国できないということが書かれています。ちなみに余談ですが、河口は売春でも有名な街。ノービザでベトナムに入国した観光客の方で河口を訪れてからベトナムに戻れなくなった観光客が多いのでしょうか。日本人のみを対象とした注意書きなのが気になります。

日本パスポートの私が出国の確認が長かったのもそれが理由かもしれません。河口観光はベトナムのマルチビザ(一時滞在許可証含む)を持ってから訪問するのが良いですね。

国境から中国側施設を見る

国境から中国側施設を見る

出国印が押されてから中国を振り返ります。さようなら中国、いつかまた来る日まで。(数日後、謎の中国人向けマーケットを見つけて一瞬中国に入りました)

ベトナムに帰ってきました

ベトナムに帰ってきました

国境の橋ではベトナムの立派な門が金色に輝いていました。中国もベトナムも見栄を張る文化ということでしょうか、どちらも国境が非常に豪華です。このゲートを潜り、入国印を押してもらい無事にベトナムに帰国。

日帰り中国河口観光、ベトナムと似ているようでちょっと違う中国の地方都市に数時間足を運んでみるのも楽しいかもしれません。もちろん、外国に行くことになるのでビザには注意してくださいね。

ライター情報

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aki

旅をするように生きていたい、そう思っていたら気づくとホーチミンにいました。本業の傍ら、ベトナム観光・生活情報ナビ、Samurai Cafe Saigonをやったりしています。ベトナム・ホーチミンから、日本とは一味違うベトナムの日常をお届けします。

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