「ベトナムで働くには?~忘れてはいけないワークパーミット~」人材コンサルタントが教える海外就職事情 第2回

「ベトナムで働くには?~忘れてはいけないワークパーミット~」人材コンサルタントが教える海外就職事情 第2回

こんにちは。JAC Recruitment Vietnam の泊(トマリ)です。

ベトナムで働きたい、ベトナムで仕事を見つけたいという日本人の方を応援している人材コンサルタントです。約1年半前は、シンガポールで働きたいたいという日本人の方の応援をしていました。ベトナムとシンガポール、1人当たりGDP約37倍(2011年度比較)の両国を知るコンサルタントが、東南アジアの中のベトナムという視点を持ちつつ、様々なコラムを書いてベトナム情報を発信していきます。

JACリクルートメントオフィスからの景色

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前回の第1回目のコラムでは、「ベトナムで働けるの?」というテーマで、日系企業の積極的な進出に伴い、日本人採用ニーズは増えているとお伝えしました。今回第2回は、では具体的に「ベトナムで働くにはどうすればいいのか?」をお届けします。

ベトナムで働くには?

ベトナムで働いてみたいと思われた方が、実際にベトナムで働くためにはどうすればいいのか。今この時点をスタートラインとして、実際にベトナムで暮らして働き始めることをゴールとした場合、大きく分けて3つのステップがあります。

① 求人を探す
② 内定を取る
③ 労働許可書を取る

ざっくり分けると、この3ステップです。時系列でも、この3ステップに沿って進んでいくわけですが、ここで最も重要なことは、③の「労働許可書を取る」です。どれだけあなたが優秀で、どれだけあなたが働きたいと願っていても、これが取れなければ働くことができません。そのため、労働許可書を取得するための条件をクリアーしておかなければなりません。

労働許可書(ワークパーミット)について

さて、この労働許可書についてですが、この規定に関しては近年頻繁に変更が行われており、少しずつ条件が厳しくなってきています。最新の2014年3月10日に施行された内容によると、「大卒に加え、専門分野で5年以上の経験が必要」となっています。

一見ハードルが高そうに見えます。ところがこれがそのまま運用されるのかどうかは何とも不透明で、ベトナムでは法律と実態が異なったり、担当者や地域によって必要書類が異なったりし、実務上の運用については何ともいい加減(良い加減)なところがあります。

例えば一例ですが、必要な提出書類の一つに無犯罪証明書があるのですが(日本の管轄警察署で取得)、ある方はたまたまベトナムに来る前にマレーシアで長く働いていたため、事前に一度確認をしてみると、窓口の人からは、「あなたはマレーシアでの就労期間が長かったので、マレーシアの無犯罪証明書も必要です。日本のモノと2つ出して下さい。」といわれたケースがありました。しかし一体どうやって取得すればいいのかもよくわからず、周囲に聞いてみてもあまり聞いたことがない話ということだったため、最終的に一度日本の無犯罪証明書だけで出してみようと申請書類を出してみたところ、何も言われることなく無事に取得できたそうです。「This is Vietnam」という感じです。

また今日現在の時点では、最終的には取得出来ているという話がほとんどのため、かならずしも「大卒、かつ5年以上の経験が必須」ということではなさそうです。現状ではまだベトナムの就労許可書についてはまだそれほど厳しくないのでしょう。

今後について

ただ、もちろん今後はこれらも変わる可能性がありますのでご注意ください。これらの規制はやはりどの国でも同じですが、厳しくなることはあれど、緩くなることはないでしょう。シンガポールも2010年より厳しくなりました。インドネシアも近年厳しくしてきています。ベトナムはこれまでは大卒でなくても取得できていましたが、今後「大卒かどうか」は厳格に見られていくような気がします。もちろん具体的なことはわかりませんが、全般的にやはり厳しくなってはいくでしょう。
ですので、1~2年後には海外就職してみたいなと考えていると、基準はさらに厳しく変わっている可能性がありますので、今、想いがある方は、もう少し早いタイミングを検討されることをお勧めします。

さて、それではいよいよ具体的な求人探しについてですが、次回の第3回では時系列の話に戻し、「ベトナムで求人を探す」をテーマにお届けします。

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ライター情報

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泊 和哉 - Tomari Kazuya - : JAC Recruitment Vietnam Co., Ltd.

大学卒業後、株式会社ジェイエイシー ジャパンに入社。日本(大阪)3年、シンガポール7年の勤務を経て2013年よりベトナムに。これまでに2000名を超える海外就職希望者との面談実績を持ち、日本人以外では主に製造業界におけるミドル~エグゼクティブ領域を担当し、幅広い国籍のご登録者への転職サポート経験あり。プライベートでは2児の父。シンガポールでの出産立会いと育児経験を持ち、現在も海外子育てをエンジョイ中。

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