ベトナム・ホーチミンで働く日本人インタビュー~APEX Vietnam 岩上さん~

ベトナム・ホーチミンで働く日本人インタビュー~APEX Vietnam 岩上さん~

更新日:2015年10月16日 (取材日:2015年9月3日) / ライター: 泊 和哉 - Tomari Kazuya - : JAC Recruitment Vietnam Co., Ltd.

今回は岩上智哉さんです!現在はAPEX Vietnamでツアーケアを担当。7年の大学生活の後、ベトナムへはインターンシップとして来たのが始まり。27歳の岩上さんのこれまでの道のりに迫ります。

岩上さん

岩上さん

Q.インタビュー初体験とのことですが、現在の心境はいかがでしょうか?
A.まず、失敗したなと思ってます。(笑)理由は、インタビューの申請が来た時にすぐ「やります!」って言ってしまいましたが、ちょっとしてからインタビュー受ける人がやることみたいなことを調べたら、事前に質問内容を把握して、答える内容を考えた上でインタビューを受けるべきだ、ていうのを見つけて。あ、全然やれてないな僕は、と思って正直失敗したなと思ってます。

Q.では簡単でいいので自己紹介お願いします。
A.岩上智哉(いわかみとしや)っていいます。今年27歳になりました。
ベトナムではインターンを6ヶ月間やって、その後物流の会社に約8ヶ月いたんですけどそこやめて、いまのAPEXに来たっていう感じですね。

「何か変わるかな」

Q.ベトナムにインターンに来ようと思ったきっかけは?
A.正直言うと、僕は結構「慌てる系」で、大学に7年いて卒業した後すぐにベトナムのインターンに来ました。
なんでベトナムだったかって言うと、超簡単に話すと、きっかけは兄貴ですね。兄の知り合いがベトナムにいて、誘いがあったからです。
もともと僕の周りは大学が体育大学っていうのもあって教員になる人が多かったんですよ。例えば体育の先生とか。自分の親も教員で小さい時から公務員・先生になろうかなって勝手に思ってたんです。トントン拍子で(教員の)資格が取れる大学までいって勉強してたんですけど、大学4年生の時に「教員にはなれない、なりたくもない」って思ってじゃあ何やろうかなって思ったときに、運動が得意だったっていうのもあって、消防士か警察官を目指してやってました。4年で卒業できなくて5年目で試験全部落ちて。それでも大学卒業すれば良かったんですけど、僕大学全然好きじゃなくて行ってなくて。6年目で消防の試験に受かったんですけどそこで卒業できなくて。
それで、公務員なろうと思ってたけど失敗しちゃったのでもう通常の社会人になるのいやだな、とりあえず海外行ってみようかなと思って(ベトナムに)来ました。何か変わるかなと思って。

Q.公務員を諦めた理由は何だったのでしょうか
A.教員になれないなと思ったのは人に教えることってすごい難しいなって思ったのが理由です。消防士にはすごくなりたかったです。真剣にやってました。でも消防士の試験に通った年に卒業できなかったんですよね。だからなれなかった。で、もう一回やったんだけど、今度は受かんなかったんですよ。そこはすごい悔しかったけど、もうやりきったのでそこですっぱり諦めました。

岩上さんが働くオフィス

岩上さんが働くオフィス

大学時代の自分に「動け」って言いたい

Q.ベトナムにインターンで来る際、言語の心配はなかったですか
A.正直、心配するより前に進みました。もう、スキルは後からついてくると思って行動しました。(大学で)7年間動かなかったので、とりあえず動きました。

Q.もし大学生の頃の自分にアドバイスができるとしたら、どんなことを伝えたいですか
A.考えてるだけで全然動かなかったんだよね。だから、「動け」って言いたいです。

Q.私は今まさに考えを行動に移せずに悩むことが多いのですが・・・
A.僕ね、7年間迷った人にして言わせてみると、結論は出ない。
正しい道なんて多分ないです。やってみるしかない。とりあえずやってみる。例えば、自分の長所がわからなかったら、友達とかに聞いてみる。それだって行動だよね。でもね、おもしろい言葉があって、「2分で考えた結論と1年間考えた結論は同じ」らしいよ。

Q.大学に7年間通って、得たことはありますか
A.あります。一番は「自分が自分を知れた」こと。後は、当時が最悪の状況だったから、いまが楽しいことかな。

決め手は「縁があった」から

Q.ところで、物流会社というのは国内での勤務だったのですか
A.全然。僕国内で仕事したことないです。ベトナムで日系の流通会社に8ヶ月勤務してました。

Q.物流会社から転職を決めた理由は?けど
A.物流はね、無理だった(笑)何が無理だったかっていうと、「教育するから大丈夫」って言われてダナンの責任者として雇われたのね。物流って日本だったら陸運・海運・空運と引越しセクションに別れてて入社してから3年目くらいに振り分けられるんだけど、俺はダナンで日本人一人しかいなかったから全部やることになった。上司にいろいろ相談したんだけど、ホーチミンでの研修が全然進まなくて「もう無理です」って言って転職しました。結局ダナンには何回かしか行ってないっていう(笑)

Q.なぜ旅行業界を選ばれたのですか?
A.縁があったから。インターンシップで知り合った方にいまの会社を紹介してもらったからです。

Q.現在の仕事内容は?
A.仕事内容は、ツアーケアです。日本から来たお客様の体調不良だったり、盗難被害のようなアクシデントへの対応をしています。

Q.いまの業務でベトナム語はどの位使いますか?
A.連絡はガイドさんに伝えるんですけど、ガイドさんは日本語が使えるからベトナム語は使わないですね。でも使えたほうがいいなとは思ってます。例えばホテルの予約で手違いがあった時、ホテルのスタッフに日本語が伝わらないときは英語とかベトナム語でやり取りします。

Q.ベトナムで生活していて良かったなと思うことはありますか
A.あります。ベトナムに来てる人たちはポジティブな人が多くて、僕は大学生活が長くて当時ネガティブだったけど、こっち来てからいろんな人に、「やるしかないじゃん」って言われて「そうだ、そうだ」って思えたんだよね。そういう人たちと触れ合えるのはいいなって思います

Q.逆にこんなこと嫌だなって思うことはありますか?
A.いっぱいありますよ。
でも、なんでここにいるのかっていうと、大学で7年間、通常よりも3年間長く通ってほかの人より遅れてるなーって思うからです。勝ち負けとか好きなんで、勝ちたいとか、成長して同年代より上に行きたい、自分に能力つけなきゃいけないなってことでここにいます。

日本旅行のポスター

日本旅行のポスター

「どこの世界に行っても使える人材」になりたい

Q.ベトナムに来て自分に課しているミッションやゴールはありますか
A.ありますよ。どこの世界に行っても使えるような人材になりたいです。だから今はそれに向けて仕事の仕方とか仕事に対する努力とかも必要だし、自分自身の言語能力とか知識も上げていきたいなと思ってます。
もちろん、数年後のこととかは考えてますけど、それはすごい脳みその端っこの方で、そのためにやらなきゃいけないことをピックアップしてあって今はそれを全力でやってます。脳みその9.8割は今やるべきことで、残りの0.2割はこうなるであろう未来ですかね。でもやりながらその0.2割の内容が変わってくるかもしれない。それはそれでありだと思う。

Q.現在の仕事でやりがいは何ですか
A.いろんな事をやらせてもらえることです。最近だと、業務内容が決まってなかったインターンの大学生向けに、プロジェクトを進めたこと。

Q.新しい土地に行く時や新しいことに挑戦するとき、心に留めている考え方はありますか
A.ありますよ。僕すごいミスターチルドレンが好きで、中でも「終わりなき旅」の「高ければ高い壁の方が登った時気持ちいいもんな」っていう歌詞が好きです。

Q.最後に、ベトナムで働きたいと思っている読者へメッセージをお願いします
A.僕が思うには、目的を持ってくるべきだと思います。来るなら、目的とか野心とか向上心があった方がいいと思います。

ありがとうございました。

インタビューを終えて

気取らず、爽やかな岩上さんは年が近いということもあり、お話しし易い方でした。私の大学生活でのいろいろな悩みに対して「わかる」と共感しながら、行動することは勇気や体力が必要だけど同時に楽しいことだとリマインドして下さいました。私も岩上さんの「動け」という言葉に後押しされつつ、頭の中の考えを行動に移していこうと思います。

取材:佐久間 仁美 (JAC Recruitment Vietnam インターンシップ生)

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ライター情報

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泊 和哉 - Tomari Kazuya - : JAC Recruitment Vietnam Co., Ltd.

大学卒業後、株式会社ジェイエイシー ジャパンに入社。日本(大阪)3年、シンガポール7年の勤務を経て2013年よりベトナムに。これまでに2000名を超える海外就職希望者との面談実績を持ち、日本人以外では主に製造業界におけるミドル~エグゼクティブ領域を担当し、幅広い国籍のご登録者への転職サポート経験あり。プライベートでは2児の父。シンガポールでの出産立会いと育児経験を持ち、現在も海外子育てをエンジョイ中。

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